院長の独り言 96 ; 普天間問題の本質
今日も朝から米軍普天間基地の移設問題(普天間問題)で、テレビや新聞などで喧々諤々の騒動です。
何しろ、日本の代表が無責任な発言をして、沖縄の人を愚弄しているのですから、悲しい事です。
われわれ日本国の国防問題なのですから、この際、国民全員で、住んでいる地域など関係なく、世代を超えて男女を問わず、考察しなければならない時期に来ていると思います。
他人事では無いと云う事です。
そして、今までお座なりにしてきた国防について、皆で真剣に考える良い機会だと思います。
そもそも、自分の国の防衛を他人の国にお願いしている自体が間違っていると思いませんか。
今までの議論は、国会議員、マスコミなど全てが一番肝心なところを避けて話しているので、本当の解決が出来ないのだと思います。
内心、議論をしている人全員が歯痒いと云うか、忸怩たる思いをしているのではないでしょうか。
『臭いものに蓋をしろ』方式の議論であれば、根本的な解決は絶対不可能な事を内心、皆が分かっているに…。
何度もブログで書いているように、自衛隊を世界の全ての国と同じような、ごく普通の軍隊にしなければならない時期に来ているのだと思います。
自分の国を守るために可笑しな話ですが、今まで自衛隊はアメリカの補佐的任務に甘んじていたです。
別に、アメリカとの同盟関係を批判している訳ではありません。
アメリカとは、『自由、平等、民主主義』という共有できる国家の基本概念があります。
ただ、あまりにも他国に国防を依存し過ぎていないか?と云う事です。
自衛隊が、今までとは違って、日本国を守る為に主役になると云う、ごく当たり前の事に変わるだけになるのに、何の躊躇をしているのでしょうか。
色々な意味で自衛隊員の皆さんが大変な責任を負う事になり、そのようになれば心から敬意を払いたいと思いますが、中国や韓国、ドイツ、フランスなどの他国と同じになるというだけの事です。
自衛隊の人たちも自分達で責任を持って、日本を守りたいと思っているはずです。
責任と任務は裏腹で、キチッとした責任と誇りを持てば、しっかりした任務を遂行するに決まっています。
そうなれば、我が国は今までより格段に、安全で誇りある国になる事でしょう。
アメリカが守ってくれないと言っている訳では有りません。
もし、われわれ日本人にアメリカなど他国を、命を懸けて守れと言ったら本気で守りますか?
普通は、われわれ誰でもイザと云う時、祖国だから命を懸けて守るのでしょう。
外国を、命を懸けて守らなくても、文句の言えた筋では無いと思うのです。
世界の人から見れば、自国の防衛を他人事みたいに思っている日本を、きっと信じられない奇異な気持で眺めている事でしょう。
万が一の事態が起こってからでは遅すぎます。
『転ばぬ先の杖』と昔から我が国の諺にも有りますよ。