院長の独り言 251 ; 蛭(ヒル)の恐怖
ハイキング中に蛭(ヒル)の被害にあったと云う記事が、雑誌に載っているのを偶然、目にした途端、去年の今頃、ゴルフで蛭にやられた事を思い出しました。
ゴルフが終わり、汗びっしょりの下着が気持ち悪いので、早速、風呂場に行き、下着を脱ぎ、靴下を取って見ると、足の付け根に何やら黒い塊がついているのです…。
で、何気なく触ってみると、ヌルっとした感触!
『蛭だ!』と直ぐに分かりました。
細くてミミズの様な身体が、丸々と肥えていて、突っつくとコロリと床に落ちましたが、咬まれたところから、血がタラタラと流れ落ちました。
蛭の唾液には麻酔作用と血液凝固阻害作用があり、要するに、咬まれた時は殆ど痛みを感じないし、身体から蛭が離なれた後、暫く血が止まらないのです。
蛭の唾液に含まれている血液抗凝固成分ヒルジンの作用により、血が止まりにくいと云う事です。
蛭は環形動物で、胴体の前後に吸盤を持っています。
充分に血を吸い込むと、自然に身体から離れますが、吸い足りない時には、無理に引っ張ったりすると、中々落とす事が難しく、蛭の体液が自分の血管の中に入ってしまい、細菌に感染したり、最悪の場合は敗血症になったりして重症化する事もあるので、蛭を落とす時は細心の注意をすべきなのです。
落ち着いて、アルコールやお酢や塩を付けたり綿棒で、脅かしたりすると蛭は直ぐ離れて呉れます。
山歩きをする時は、少し塩を持って行くくらいの用心も、この季節は必要です。
真実か嘘か定かではありませんが、登山に行き、疲れてぐっすり寝てしまい、起きたら目が見えなくなってしまったのか、真っ暗なのでビックリして飛び起きたら、顔中、そして目の周りも蛭だらけ。
何も見えなくなってしまい、病院に緊急搬送されたと、誰かに話を聞きました。
一寸した油断が悲劇を招きます。
蛭は人間などの動物の体温を感知して、忍者のように音も無く近づき、吸いつきます。
小生も去年は蛭にやられてしまいました。
ゴルフが上手ければ林の中なんかにボールを打ち込む事も無く、蛭の餌食になんかなる事もないのですが、何せ下手糞なので、ヘアウエーを外してボールはラフばかりに行ってしまいます…。
ラフには、蛭がテグスネを引いて待っているのです…。
この季節は当分、ゴルフには行かない事にします。
また秋になったら、プレーを楽しみたいと思っている次第です。