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院長の独り言 337 ; サッカーの試合から、久々に、憂国の思いほとばしる…

いよいよ来週から(7/27金曜日)、ロンドンオリンピックが始まります。
日本は男女ともに、サッカーでメダル獲得が期待されています。
そう言えば先だって、欧州サッカー連盟が主催したユーロ2012年で、スペイン対イタリアの決勝戦があんなにワンサイドゲームになるとは想像外でした。
強豪ドイツを破り、勢いに乗るイタリアが、王者スペインを降してナンバーワンになるのではないかと思っていたのに、ワンサイドゲームで負けてしまったのです。
4—0でスペインの勝利。
本当に意外でした…。
テレビ画面で見ると、イタリアの応援団の落胆振りには、同情を禁じ得ません。
あんなに沢山の人達が、みんな下を向いてガッカリしているのを見るのは久しぶりです。
反対に、スペイン人の嬉しそうな顔、顔、顔。
経済が破綻している国の人の顔とは、到底、思えません。
国民的スポーツでの勝利が、国の経済状態を、上向きにさせる一助になると良いのですが…。
試合を観ていて、小生、思った事があります。
全ての得点が、隙をついた縦パスからの速攻によるものでした。
サッカーの試合を観ていて、いつも思うのですが、攻撃時に、ユックリと体制を整えてからボールを味方同士パスし、少しずつ相手のゴールに近づき、シュートする方法で得点出来た例は非常に少ないような気がします。
特に、実力が接近している同士の場合は、なおさらです。
見ていて、早く攻め込まないのかと、イライラしてしまいます。
所謂、遅い攻撃の場合、ほとんど相手にカットされてしまうか、ゴールを狙ったボールはとんでもなく外れてしまう場面が多過ぎます。
多分、守っている側からすれば、ユックリした攻撃は、精神的に余裕を持って守る事が出来てしまうからでしょう。
そこへいくと速攻の場合は、慌ててしまうのでしょう、守る側は。
その隙(すき)が、得点を与えてしまうと云う事です。
得点したかったら速攻に限ります、今回の決勝戦のスペインのように!
話は変わりますが、国際社会の付き合い方も、時にはサッカーのように思いも及ばない意表をついたやり方が有効な場合もあります。
日本の外交のように、ユックリと丁寧に説明し、場合によっては相手の顔色を見ながら策を練っていれば、相手に却って侮られ兼ねません。
結果、日本は実力が有る割には外国に甘く見られ勝ちです。
ある日、突然、核武装をするくらいの勇気と行動力が日本には必要ではないでしょうか。
世界で唯一の被爆国なのですから、核兵器で自国を守る権利が我が国にはあります。
日本国民は、世界で一番核兵器の悲惨さを知っているのですから、二度と核兵器の犠牲にだけはなりたく無いと思うのは当然です。
外交は、国同士が無理難題を押し付け合っているのですから、お人好しにして相手の術中にハマっては大変です。
核の犠牲に成らない為の唯一の手段は、抑止力として、核兵器で自国を守る以外無いのではないでしょうか。
そうすれば、いざという時に、核兵器の脅しなどに載らないで済むし、対等な交渉が出来ると云うものです。
日本が無茶な意見など言う訳が無いし、誠実な国である事は、世界の国々が認めているではありませんか。
しっかりしないと、経済的にも精神的にも日本は三流国に落ち溢れるのは、時間の問題ですよ。
絵空事ではなく、どんどん国土も狭くなってしまいますよ。

院長の独り言 336 ; 昔は東京湾にたくさんのウナギがいたのですよ!

60年以上前、私が13~14歳の中学生だった昭和25~6年頃は、今では信じられないほどに東京湾の水が綺麗でした。
東京湾に流れ込んで来る川は多摩川と隅田川ですが、その川の上流にも、沿岸にも、工場や住宅が少なかったので、生活用水や工場用水が湾に流れ込んでこなかったからです。
日が暮れて来ると、友達と東京湾の岸辺に行って、夜釣りをしていた時期がありました。
セイゴ(スズキの子供)やハゼは、われわれ子供達でも簡単に沢山釣れました。
一時、うなぎが釣りたくて、釣りたくて、しょうがない時期がありました。
簡単に釣れるセイゴやハゼ、あるいはボラは、面白みが無くなってしまったからです。
ところが、ウナギは滅多にと云うか、全く釣る事が出来ません。
しかも、水の中を覗くと、ウナギの魚影がハッキリ見えるので、どうしても釣りたかったのです。
ウナギの釣り場は、東京湾の岸辺とは違った場所でした。
佃島と越中島の間にある中之島と云う小さな島の石垣の脇です。
ある夜、友達と今日こそはウナギを釣り上げてやろうと、そこへ出掛けたのです。
中之島の場所を簡単に説明しておきます。
銀座、築地から少し東京湾寄りで、月島、佃島と門前仲町の間に、中之島は存在します。
小さな島ですが、橋で連絡しているので、簡単に島に行けるのです。
越中島には東京商船大学があり、学生実習に使う立派な帆船が停泊している事があり、帆船に遭遇すると優雅な姿をしているので、しばし見惚れてしまいます。
現在も、同じ場所に展示してあるかも知れません。
越中島から佃島と反対方向に行った所が、当時は江戸の下町の雰囲気を色濃く残していた門前仲町です。
現在は門前仲町も銀座と同じように、雰囲気はガラリと変わってしまい、近代的ビル群がニョキニョキ建ってしまいました。
場所の説明はこの程度にして、ウナギの話に戻します。
我々が釣り場に行くと、知らない小父さんが、岸から大きな網を海に向かって投げていました。
所謂、『投網』をやっていたのです。
脇の籠に何が入っているのか覗いて見ると、ウナギが10匹ほど獲れていたのです。
『ワァー!すげー!』友達と感嘆と羨望の声を上げたのでした。
小父さんはニコニコしながら、『ウナギは釣り竿では、まず釣れないヨ。網で掬わなければ…』と教えてくれたのです。
ウナギ釣りを諦め、ガックリきていた二人に、一匹ずつウナギをプレゼントして呉れた、60年前の優しい小父さん、本当に有り難う!!
小生は、貰ったウナギをしばらく水槽に入れて飼っていました。
今なら、食べてしまうでしょうが。
本当に懐かしいなぁ~