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9月30日日曜日、午後2時から『インプラント説明会』を開催します。

しばらく振りですが、インプラント説明会を開催します。
場所は、八王子駅前の東急スクエアビル12階の第1セミナー室で、午後2時から2時間ほどの講演です。
今回、刊行したインプラント周囲炎の本(石川高行•山森翔太著『こうすれば防げるインプラント周囲炎』)の内容を踏まえたセミナーです。
インプラント治療の合併症(失敗)で、一番、多いのはインプラント周囲炎(歯周病のインプラント版)です。
ある論文では、インプラント周囲組織の約90%が感染しているというデータも存在します。
またインプラント周囲炎は、一度、罹患してしまうと、対処法がないのも特徴です。
インプラント周囲炎は対処より予防するしかないのです。
その予防法についても、お話したいと思います。
できるだけ分かりやすく、写真やイラストを多用しながらの説明会です。
インプラント治療をご検討されている方は勿論、すでにインプラント治療を受けられた方にも、参考になる情報です。
奮ってご参加ください。
宜しくお願い致します。

こうすれば防げるインプラント周囲炎!

石川歯科医院の歯科医師の山森翔太です。
ひとつ前の副院長の投稿にもあるように、私たちが執筆した『こうすれば防げるインプラント周囲炎』という専門家向けの本が発売されました。
なぜインプラント周囲炎が起きるか、その原因から考えたインプラント周囲炎の予防法についてイラストを中心にわかりやすくまとめてあります。
歯科専門誌への数ページ程度の投稿は何度か経験しましたが、今回は私たちの単独の本ということで執筆する分量が多く、とても大変でした。
中でも大変だったのは、難しい内容をわかりやすく短く文章にまとめるということと、伝えたいことをイメージし、それをイラストにすることでした。
イラストを担当してくださったスタイグル社の林和貴社長とは、締め切り前の1ヶ月ほどは休日も返上し、ほぼ毎日打ち合わせを行いました。
普段の医院での診療とは別に時間を設けて執筆をし、また、御茶ノ水にあるクインテッセンス出版社まで何度も行って、細かな修正などの打ち合わせを行いました。
そんな苦労もあり、実際に印刷され完成した本を見たときは、とても感慨深かったです。
先週参加した大阪での日本口腔インプラント学会の会場では早速販売されていたため、気になって何度も売り場まで見に行ってしまいました。
来月から大学病院内の売店や医学専門書を取り扱うような大きな書店に置かれる予定なので、もし見つけた方は是非読んでみてください。

クインテッセンス出版より『こうすれば防げるインプラント周囲炎』を刊行しました!

山森翔太先生と私(石川高行)が執筆した本が、歯科関連専門出版会社の最大手であるクインテッセンス出版株式会社より売り出されました。
本格的な発売は10月に入ってからですが、インプラント学会や歯周病関連学会などの直販ブースでは、すでに売り出されています。
特に、口腔インプラント学会では、数十冊も売れたようで、嬉しいというか、関係者各位さまに迷惑を掛けないで済みそうなので、胸を撫で下ろしています。
本の内容は、完全に歯科の専門家(歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士)向けですが、初心者にも分かりやすいようにイラストを多用し、主張の根拠となる出典も厳選して載せました。
先日、NHKの番組でも特集されたように、インプラント治療の合併症に世間の注目が集まっています。
インプラントの合併症の中でも、頻出度が最も高いのがインプラント周囲炎です。
インプラント周囲炎は、高い割合で発症し(インプラントの約40%以上の有病率ともいわれています)、一度、発症してしまうと、確実に完治させる対処法はありません。
対処法が存在しないのであれば、予防法を考えるしかないでしょう。
その予防法を、エビデンスの裏付けを確保しながら、イラストで分かりやすく示したのが本書です。
読了後には、ある2つのキーワードが頭の中に残っていたら、私の勝利です(詳細は本書をお読みください)。
インプラント治療は、インプラント周囲炎などの合併症なく経過したのなら、入れ歯やブリッジの欠点を克服できる素晴らしい治療法です。
是非、ご一読頂きたいです。

院長の独り言 343 ; アルコール禁止!

40年前、喫煙を止めたのですが、アルコールは最近まで、毎日、晩酌していました。
酒好きは遺伝なのでしょうか、親も、兄弟も、息子も大好きです。
もっとも息子は2~3年前に、禁酒してしまいましたが…。
食前に1合程度飲むと、少々酔った気分になり話が弾みます。
それから刺身をツマミに2合ほど飲み足した後、御飯を食べる…、という毎日でした。
勿論、アルコールの種類はなんでもOKです。
ビール、焼酎、ワインも大丈夫、若い頃はウイスキーのストレートをよく飲みました。
ところが最近になって、血液検査で異常値が出てきたのです。
肝臓や膵臓、腎臓に関連する値にです。
この歳になるまで、あまりにもお酒を飲み過ぎた報いが、いま出てきたと云う訳です。
家族みんなに『休肝日』を作るように、随分前から、うるさく忠告されていたのですが、『大丈夫、大丈夫』と聞き流してあまく見ていた報いです。
今となっては養生する以外、術が無いようです。
アルコールは2週間に1回程度、それも1〜2合に制限されてしまいました。
勿論、食事は塩分控えめの薄味、家内も私の料理作りが大変のようです。
こんな話を医院ですると、まるで人事のようだと、みんなに苦笑されています。
禁酒なんか大した事ではないと、少しタカを括っていたきらいがありました。
毎日、飲酒が当たり前だと、身も心も慣れ切っていたので、いざ半分禁酒状態になってみると、最初の2~3日は、食事がたいへん不味(まず)く感じ、何度もお酒の誘惑に負けそうになったのです。
『もしかすると、俺はアル中ではないか!?』と悩みました。
しかし、1週間くらい必死に我慢して、お酒を飲まないでいたところ、食前酒など飲まなくても、平気で食事が出来るようになったのです。
正直、最初の頃は、『ノンアルコールビール』の手助けを受けていました。
ところが、当院の山森君が調べてくれたところ、ノンアルコールビールにも、尿酸値を上げるプリン体が少し含まれているようで、プリン体が全く含まれないビールに似た味の『ホッピー』を息子に買ってもらったりと、ジタバタしていたのです…。
しばらくすると、それも必要なくなりました。
何とか酒の魅力から離れる事が出来たようです。
これからは食事を出来るだけゆっくり時間をかけて楽しむように努力をしたいと思っています。
それにしても、もう毎晩の晩酌は無理だよなぁ~
食事の美味しい、秋の晩酌は特に美味しいのだけれどなぁ~
残念…

院長の独り言 342 ; この歳になって、書の鑑賞を楽しむ

ある日の休日。
患者さんの小榎さんに頂いた書道の作品集を、何となく眺めていました。
眺めるなんて言うと不思議に思われるでしょうが、正直、私にとっては、他に的をえた表現が見つかりません。
読める字もありますが、何て書いてあるのか解読不能な文字も多いのです。
字と云うよりも、記号と言うのか…。
絵のようにも思える字もあるのです。
しかしジックリ眺めていると、心の中にしっかりと印象が残るのです。
机の上に立て掛けて、近くで見たり、少し離れて観賞しています。
頂いた書道の作品集は、なにしろ分厚い立派な本なので、机に立て掛けても転びません。
過去のブログで何度も触れていますが、私は絵を観賞するのが大好きです。
日展や外国の有名な名画などの展覧会に、家内とよく鑑賞しに行きますが、好きな油絵や日本画は特にゆっくり観て回ります。
偶然、書道の作品が目の前に出てくる時、もちろん眺めてみますが、『書』は、自分とはかけ離れた存在でした。
絵画ほどは熱心に観たことはありません。
自分が字を上手に書くのを苦手にしていたので、余計、避けていたのかも知れません。
名人の書いた字を観れば『上手な字だな~』、『何て書いてあるのかな?』、『力強い書だ!』などと、ひとりで悦に入っていました。
自分とはあまりにも違った芸術の世界だと決め込んでいた傾向がありました。
小榎さんに書道の本を頂いて、この年になって初めて『書』をジックリと見つめる機会をもったのです。
日本人のくせに、今まで字は情報伝達の手段ぐらいにしか思っていなかったのです。
貧しいものです…。
小学生の頃から、さんざん習字の授業で教わってきたのに、日本古来からの文化である書道に、あまりにも関心が少な過ぎました。
『書道』と云う『華道』『茶道』と並ぶ、我が国の三大『道』のひとつに興味を沸き立たせて頂いて、小榎さんにあらためて感謝致します。
これを機会に、書道の名作を鑑賞したいし、読めない銘文を少しでも理解出来るようになりたいと思っています。
考えてみれば、日本の伝統文化は、すべて天皇を中心とした朝廷文化によって築き上げられたものです。
天皇という軸が無くなったら、日本に何が残るのでしょうか?
アメリカや中国のような、歴史や伝統の断絶した国になってしまうのでしょう。
私もこの歳になって、日本をもっと学びたいと思います。

院長の独り言 341 ; 現代書家の作品集を頂きました

お恥ずかしい話ですが、小生、字を書く事が大変苦手なのです。
名前が修二(習字)なので、本当は字が上手くなければ、命名してくれた親に申し訳ないないのですが…。
言い訳になりますが、元来、私は左利きなのです。
私が子供の頃は、左利きを『ギッチョ、ギッチョ』と言われて、いじめられました。
今はそんな酷(ひど)い事を言う人はいませんが。
却って、野球選手などは、『サウスポー』を歓迎するくらいです。
30年くらい昔ですが、ピンクレディーがヒット曲『サウスポー』を歌っています。
母親は、私が左手で食事をしたり、字を書くことで、友達から揶揄(からか)われているのを見ると、母親である自分が悪いのではないかと、ある種の呵責感を感じて、私の幼い頃から、箸と鉛筆の使い方を厳しく矯正したのです。
私が左手を使っているところを見つけると、ピシッと手を叩いたり、『ダメ!』と大声で叱責(しっせき)しました。
ところが、私が段々、吃(ども)るようになってきたのです。
父親が心配して、知り合いの大学病院のドクターに相談に行ったのです。
そこで、『言語中枢と手の運動中枢が隣り合わせなので、左手の運動をあまり矯正すると、言葉が吃るようになる事がある』と注意されてしまいました。
即座に右手で箸や鉛筆を使う注意はなくなりました。
私は右も左も中途半端に使えるようにはなったのですが、箸や鉛筆が今でも苦手で困っているのです。
世の中、左手を利き手にしている人は約10%だそうです。
だから世の中、右利の人に便利に出来ているのです。
ドアノブや急須の取っ手の位置から始まり、数え上げれば切りがありません。
勿論、歯科の機械や道具全て右利き用です。
小生、歯科の道に入って、本当に心からお袋に感謝しているのです。
お袋のお陰で、ある程度右手も使えていたので、直ぐ歯科の機械や道具に慣れる事が出来ました。
右も左も使えるので、治療や抜歯も非常に便利に出来ます。
そして本題に入ります。
ご夫婦で石川歯科の患者さんである小榎さんから、素晴らしい『書道』の本を沢山頂き、世の中、字の上手な人が多いので感心しています。
日本史で、最澄、空海、醍醐天皇、菅原道真、有名な書家の字は、教科書で見ていますが、小榎さんから頂いた本は、現代の書家もので、同じ字でも書き方によって色々な味があるので感嘆して眺めています。
小榎さん、有り難う御座います。
ジックリ観賞させて頂きますね。
少しは字が上手くなるかしら…

院長の独り言 340 ; ロンドンオリンピックが閉会して、今年の夏も終わりましたね

オリンピックと云うと思い出すのは、50年前の東京オリンピックです。
1964年(昭和34年)、私が大学生の時でした。
まだ敗戦の後遺症が街中に色濃く残っていて、お世辞にも近代都市と言えなかった東京が、大袈裟ではなく、オリンピックの開催が近づくにつれて大変貌を遂げていったのです。
前年には、東京タワーが完成して、テレビでのオリンピック観戦が可能になりました。
高さ333メートル、パリのシンボルであるエッフェル塔を9メートル抜いて世界一高い電波塔になったのです。
一般道も高速道路も整備されていき、夢の新幹線も登場するわ、高層ビルは建ち出すわで、東京オリンピックが、高度成長期の幕開けであったのは疑う余地もありません。
日本古来からの『道』の一つである『柔道』が、新しい競技種目として採用されたのも、この東京オリンピックでした。
先日、閉会したロンドンオリンピックで、このお家芸の『男子柔道』が惨敗しましたが、東京オリンピックでは日本国民全員が、軽量、中量、重量、無差別級の4階級全部で『ゴールド』を日本が独占すると信じていたのです(正直、体重で4階級に分かれるとは思いませんでした)。
ところが、無差別級の決勝で、オランダのアントン•ヘーシンクに神永昭夫が押さえ込まれて敗れてしまい(袈裟固め)、日本中の人が衝撃を受けたのを昨日のように思い出します。
場内も神永が敗れた瞬間、水を打ったようにシーンとなったそうです。
柔道の神髄として、『柔能く剛を制す』と云う伝統が脈々と伝えられて、レスリングやボクシングのように、身体の大きさで区別しないのが柔道である、即ち、階級などは邪道で、『無差別』こそ『柔道』と日本人は信じていたのです。
その『無差別』級で押さえ込まれてしまったのですから、衝撃は計り知れなかったのです。
勿論、あとの3階級は金メダルでしたが、たった一つの銀メダルが与えた影響は大きかったのです…。
後にヘーシンクは、『もし自分が東京オリンピックで優勝していなかったら、世界中で今日のような柔道の人気は有り得なかったでしょう』と述懐しています。
そして、『多分、オリンピックの種目としても、東京大会だけの一回だけになってしまっただろう』とも言っています。
ロンドンオリンピックの『柔道』で、我が国が惨敗したと云うことは、それだけ『柔道』が世界的なスポーツになった証左かも知れませんね。
そう言えば、日本の国技である『相撲』も現在、横綱は白鳳(モンゴル出身)ですね。
琴欧州などヨーロッパの人までが、お相撲さんになるとは、私が子供の頃は想像も出来ませんでした。
今回のロンドンオリンピックでの日本選手の活躍には、私も本当に感銘を受けました。
メダルを獲得した人、出来なかった人、選手、役員全員の皆さん、御苦労さまでした。
希望とすれば、オリンピックの為に、イギリスや中国、韓国のように強化資金を日本も多く出して欲しいですね。
こう云った強化資金に投入する為にも、税金はあるのではないでしょうか。