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院長の独り言 313 ; 今年は、雪カキが大変ですね

先日、珍しく首都圏に雪が降りました。
例年は、次の日には雪が溶けてしまい、自動車通勤には何の支障もなかったのです。
ところが今回ばかりは様相が一寸と云うか、大分、違うのです。
夜半に雪が短時間にかなり激しく降った後、急激に冷え込んだのでしょう。
積もった雪が氷のように硬く残ってしまい、人は滑って転ぶし、車はハンドルをとられてしまい、スリップ事故続出です。
毎日、通勤に使う甲州街道は、凍結気味なので危険を感じ、高速道路の中央道で八王子まで行きました。
八王子インター出口までは、順調にスイスイでしたが、一般道に入ると大混雑。
全く前に進みません。
診療所まであと1キロ程度なのに…。
イライラしてしまいます。
我々の斜め前のトラックは、横滑りして、全くブレーキが効かず制御不能で、どうなる事かとハラハラ。
後ろに追突されたらと、ドキドキでした。
大幅に遅れて、どうにか診療所に着いた時は、グッタリです。
凍った雪は、一週間以上経っても、根雪として残っているしつこさ。
ここのところ世界的に、地球温暖化が話題になっています。
地球がどんどん暖かくなってきているのだそうです。
その影響で、北極や南極の氷山が溶け出して、シロクマやペンギンの住む処が狭まれているそうです。
地球の気温は、太陽の活動におおきく影響を受けています。
太陽活動が活発な時は、黒点の数が増加します。
逆に不活発な時は黒点の数は減少し、ゼロになってしまう時期もあるのです。
1750年頃から、黒点の数は観測されていて、黒点が11年周期で増減を繰り返している事も分かっているのです。
黒点の少ない時期は、地球は寒くなり、多い時は暖かくなります。
現在は、黒点の数は非常に少なく、太陽活動は不活発の時期なのです。
要するに、地球は寒冷期です。
ところが、地球は温暖化していると言われて久しいのです。
皆さんご存知のように、CO2による温暖化と言われています。
この大宇宙の摂理に反して、本当に地球は温暖化しているのでしょうか。
人間が放出している炭酸ガスが原因で、寒冷期を温暖期にしてしまうのでしょうか。
今回の雪の後の寒さを考えると、やはり地球は次第に寒冷化に向かうかも知れません。
現在、2カ月間も、黒点がひとつも観測されないと云う異常事態です。
過去の同様な事例から考察すると、今年から2~3年は猛烈な寒波に見舞われるかも知れません。
今回の大地震も千年単位できちんと起こっています。
自然は我々人間では、どうする事も出来ないのかも知れません。
『備えあれば憂いなし』
食物の出来るだけ自給自足を日本も考えるべきだと思うのですが。

院長の独り言 312 ; 阿部先生と煎茶席

当院の歯科衛生士2名(有若さんと蓮実さん)が、去年の春以来、煎茶の作法を阿部先生から教えて頂いています。
習い始めてから早(はや)、一年間が経とうとしています。
ひと月に3回、阿部先生の自宅に通って、煎茶作法の勉強中です。
今では、稽古の日が待ち遠しいそうです。
もう去年になってしまいましたが、暮れの29日(木)に、日本橋高島屋で『煎茶席』を催すとの案内を頂き、息子と出掛けてきました。
彼女たちが着物姿で、茶席のお手伝いをするとの事。
行かない訳にはいきません。
会場には、萬福寺開創350周年を記念して、インゲン豆を中国から本邦に伝えた事で有名な隠元(いんげん)禅師(京都宇治市にある黄檗宗大本山萬福寺の開祖)を偲び、萬福寺の創建時に作られた仏像など黄檗(おうばく)文化の名品が数多く展示されていました。
その記念の茶会として、『煎茶席』が設けられていたのです。
隠元禅師は、インゲン豆だけではなく、スイカ、蓮根、煎茶や、現在、使われている原稿用紙や、印刷に使われている書体を、我が国にもたらした人なのです。
展示会の一画に、煎茶の席が設けられていましたが、その入り口で、阿部先生がニコニコと立っていました。
我々が挨拶に行くと、先生は大歓迎して呉れました。
周りには着物姿のご婦人方が、忙しそうに茶席の準備をしていて、その中に、着物姿の有若さんと蓮実さんを見付けました。
小生と息子に気付くと、二人とも一寸恥ずかしそうにして、我々の所に来ました。
『二人とも似合っているよ、振袖が!』
『先生、カラカワナイで下さい』と、照れ臭そう。
息子が、阿部先生と二人の着物姿を写真に収めました。

若いお弟子さんがお茶を準備している横で、阿部先生にお茶の入れ方や道具、作法や結界の説明をしてもらいました。
無粋な私とすれば、飲み方の『間(ま)の取り方』も解らず、どのようなタイミングでお茶を飲んだら良いのかマゴマゴしてしまいました。
それを察してか、先生が『この茶席は、サロン感覚で良いのですよ』と言われたので、少し緊張がほぐれたのです。
少し甘みのある一回目の煎茶と、苦みの強い二回目の煎茶を点(た)てて頂き、その合間に、和菓子を頂きました。

日本には、このような茶会など、子孫に伝えていかなければならない伝統文化が沢山あります。
何も知らない私が言うのも何ですが、是非、伝統文化を子孫に残して欲しいと思いました。
この頃は、歌ったり踊ったり、所謂、西洋文化花盛りです。
勿論、それはそれで良いのですが、日本独特の文化も是非、継承して欲しいものです。
お茶会のあとには、爽やかな気分が残りました。

院長の独り言 311 ; 消費税の増税に不安な理由(その2)

歴史的な円高です。
私が学生の頃は、1ドル360円の固定相場でした。
為替レート360円の当時、日本に来て、ドルで買い物をしていた外国人にとっては、『日本は、なんて物価の低い国なんだろう!』と、さぞかし歓喜の声を上げていた事でしょう。
それが、今は完全に逆転しています。
今日の為替レートでは、1ドル77円前後です。
外国人観光客は、『日本は物価が高い国だ!』と落胆しているに違いありません。
これだけ円高になると、輸出をしている会社にとっては、大変そうに思えます。
しかし、見方を変えれば、製品を作る材料は輸入しているのですから、材料費は円安の時よりたいへん安く済む事になります。
円安の時より却って、競争力があるのではないでしょうか。
こんな意見を言うと怒られそうですが、我が国にとって、千歳一遇のチャンス到来のような気がします。
かつてドル高の時に、アメリカは不景気にならず、目を見張るほど経済成長したのですから。
勿論、アメリカの好景気は他にも理由はあったでしょうが、ドル高を上手く利用した事も確かです。
アメリカの真似ではないですが、円高のうちに、原材料(鉱物、石油、飼料など)や外国の一流会社の株、一等地、名画などを出来るだけ購入すべきです。
当時の外人旅行客が日本で思ったように、我々が外国に行くと、円高のメリットをよく理解出来ます。
為替によって、物の値段があまりに違うのに、目が点になってしまいます。
円安の時には、外国へ行くと何でも高く感じるし、円高の時は、実感として全ての物を安く思います。
原材料の輸入業者は、輸出業者に安くなった分を考慮して提供して欲しいものです。
輸入業者は日本人なのですから、日本全体の利益を考えて、日本経済の救世主になって下さい。
巡り巡って必ず輸入業者にプラスになって還元されるものと信じます。
日本の製品を、外国人が高いと思わない程度の値段で輸出する事が出来れば、魅力ある日本の製品が売れない筈がありません。
為替の差損だけ質を落として売ったり、買う意欲を削ぐほどに高くすれば、輸出は落ち込むに決っています。
先人の努力の結果、ブランド化している日本製品を、魅力のある状態で維持するには、輸出入業者の協力と日本政府の後ろ盾が必須条件です。
もうひとつ、内需の拡大です。
世界経済が思っているより深刻で、なかなか不況が回復しない場合も考えなければならないのは、言うまでも無い事です。
幸い、我が国は債権大国ですし、貯蓄大国です。
マスコミも良くないですよ。
日本の将来に対して、悲観的な事ばかり言い過ぎのきらいがあります。
確かに、何事にも慎重に対処すべきでしょうが、あまりにも消極的な意見は、脅かされているようで身動きがとれません。
年金が貰えなくなるなど言っても、遠い将来の事で、実際は、どうなるか分かりません。
本当に年金が貰えなくなるかどうかを今から心配していても始まらない事です。
それより、この不況感を一刻も早く払拭すべきです。
特に、年金がキチンと出ている60歳以上の人の購買意欲が湧いてくるような製品を、もっと考慮すべきです。
日本の貯蓄の62、3%は、60歳以上の人の貯蓄です。
言い換えれば、経済的に余裕がある人は、60歳以上の人が多いのです。
一番大切な事は、60歳以上の人に、将来に対する安心感を持って貰う事です。
私もそうですが、体の衰えを感じている上に、日本に未来が無いように言われれば、自己防衛せざるを得ません。
結果として、財布の紐がキツくなるに決ってます。
政府も、マスコミも、希望を持たせるようなシュミレーションを、高齢者に伝えるべきだと思います。
高齢者の購買意欲が出てくれば、税収入も増えると云うものです。
消費が上向けば、景気の回復は意外と速くなるものです。
その結果、消費税も上げずに済むかも知れませんよ。

院長の独り言 310 ; 消費税の増税に不安な理由(その1)

小学校に入った時から現在まで、『我が国は貿易立国である』と、耳にタコが出来るほど、学校でも、新聞でも、ラジオでも、テレビでも、あらゆるところで何度も聞かされています。
世界各国に工業製品を沢山、輸出しなければ、日本国も消滅するし、国民も生きて行けないと言われ続けてきました。
いわゆる外需頼みです。
現在でも、本当なのでしょうか。
我が国は、GDP(国民総生産)で、輸出の占めるパーセンテージは、1割程度です。
GDPとは、国民全員が1年間で稼いだお金の総額です。
その総額の中で、輸出で稼いだお金が、日本は1割だと云う事です。
あとの9割は、内需で生み出したものなのです。
ちなみに、各国の輸出依存度(2009年度)は、
中国はGDPの24.5%、
ドイツは33.6%、
韓国は43.4%、
そして、日本は11.4%です。
現在、欧州金融危機により、ユーロ安になっています。
結果として、良質なドイツ製品が、安く手に入ります。
ドイツはユーロが安いので、ユーロ圏では輸出額、一人勝ち状態です。
確かに、日本の輸出が減少すれば、国民生活は、ある程度の影響を受けるでしょう。
しかし、日本の優秀な製品は、世界中で大変に高い評価を受けています。
我が国の素晴らしい製品を、世界中の人々が購入したいので、円の価値が評価されていると云う面もあるのです。
ただ、『安全パイ』としての金融事情だけで、円が上がっているとは限りません。
日本の製品に魅力が無かったら、悔しくても、円高には振れないでしょう。
冷静に考えてGDPからみれば理解出来ますが、日本は貿易額が今より少なくなっても、上記の国々より国民生活に影響を受けないのです。
『輸出を増やせ!』などと叫んで、外需を増大する事が、本当に賢明なのでしょうか。
あまり知られていませんが(国民性が慎ましいので)、我が国は、世界最大の個人貯蓄大国です。
何だか、国の借金が世界一多いと言って騒いでいますが、例えれば、息子(国家)が親父(国民)にお金を借りているようなものなのです。
債務国と言っても、内輪の話です。
国内の富の蓄積は多く、世界の国々にお金を貸しています。
日本は世界一の債権国(外国にお金を貸している国)なのです。
要するに、もっと内需を増やすように努力するのが、大切と云う事です。
遠くは江戸時代、明治、大正、昭和、高度成長期…と、先人たちの努力によって、世界一の債権国になったのです。
現在のような世界的な不況下において、日本のように強い国はないのです。
われわれ国民の特性を生かして、真面目に、丈夫でデザインの良い製品を作れば、自ずと道は開かれてくるのではないでしょうか。
外需産業ばかりに頼らないで、少子高齢化の国の、身の丈に合った内需産業を充実化する方策もあるのです。
内需にブレーキをかける消費税の増税には、不安を感じます。
(次回に続く)

院長の独り言 309 ; 今年も、石川歯科医院を宜しくお願い致します!

明けまして、おめでとうございます。
平成24年の幕開けです。
石川歯科は八王子市で開業して、40年間を過ぎました。
開業時は、私と家内のたった2人で始めました。
暫くして、衛生士1名、受付1名が就職。
ほんとうに小さな歯科医院でした。
幸いその後、来院して頂く患者さんが順調に増え、朝9時から夜7時まで、休む暇もなくの診療で、毎日クタクタでした。
40年過ぎて見ると、あっという間でした。
娘が3歳、息子が1 歳の時の開業でした。
現在、その息子が医院を引き継いで、一般歯科の治療は勿論、歯周病やインプラントの治療、歯内療法、口腔外科そして口腔顎顔面痛の治療と、様々な分野の治療を頑張っています。
スタッフは、若い歯科医師の山森君、衛生士の有若さん、筋野さん、川添さん、蓮実さん、鈴木さんの5名、受付の山口さん、島田さん、そして学生アルバイトの阿部さんと、大所帯に発展しました。
私はと云うと、昔ながらの患者さんとの話し相手が、主な仕事になりました。
今年は、我が国にとっても、正念場になりそうです。
被災地の復興は、進むのか?
福島原発の処理は、進むのか?
我が国の財政や年金は、破綻しないのか?
欧州金融危機が、どのような影響を世界に与えるのか?
世界恐慌になってしまうのか?
大きな不安が世界中を覆っています。
しかし、人間の生活は、慎ましくも続くのです。
目の前にある仕事を、真剣に、真面目に続けていくだけです。
石川歯科も新年、心を新たに、スタッフ一同、診療に頑張るので、宜しくお願い致します。