* You are viewing the archive for 7月, 2013

院長の独り言 398 ; 嶋田さんと川添さん、本当に今まで有り難う!

受付の嶋田さんと歯科衛生士の川添さんが、6月29日をもって退職しました。
つい数ヶ月前に、歯科衛生士の蓮実さんが退職したばかりなので、いっぺんに三人もの仲間がここ数ヶ月の間に当歯科医院を去りました。
そして、新しいスタッフ3人が入社してきました。
退職した3人は、真面目で一生懸命に仕事をしていましたし、患者さんからもたいへん信頼されていたので、私としても本当に残念です。
退職が重なってしまいましたが、それぞれ家庭の事情があるので仕方がありません。
スタッフ全員の努力の結果、新旧の引き継ぎは、患者さんに迷惑が出ないように何とか継続中です。
3ヶ月間の、充分な引き継ぎ期間を取ってくれたので、退職した3人には本当に感謝しています。
新人3人も、元気溌剌(はつらつ)誠実な人柄なので、直ぐ患者さんに頼りにされるものと思って安心しています。
40年間も開業していると、出会いと別れが何度、あったことでしょうか。
その都度、緊張したり、悲しい思いもしてきました。
残ったスタッフと新しく入った仲間とで、今まで通り、患者さんにしっかりした医療を提供するように頑張るのみです。
6人の歓送迎会は、八王子の高尾山の麓にある老舗の和風料亭『うかい竹亭』で、和気藹々(あいあい)執り行いました。
石川歯科医院では、2〜3年に一度、ホタルを鑑賞しながら慰労会をこの『うかい竹亭』で楽しんでいます。
大きな庭園に、沢山のホタルが放たれるのは、毎年7月一日からです。
それは、それは、見事なホタルの乱舞を見る事が出来ます。
今年は残念ながら、ホタルを観賞する事が出来ませんでした。
ホタル観賞のお客さんが多いので、予約をとるのがなかなか難しく、残念ですが歓送迎会が6月29日になってしまったからです。
当日、シャンパンで乾杯した後、和風の食事を頂きながら色々な話題に花咲かせたのです。
去る人。
来たる人。
現スタッフ全員、旧知の友のようになり、たいへん盛り上がった歓送迎会になりました。
新しい人を含めて、石川歯科医院を今まで通り、患者さんに信頼される歯科医院にしたいと願ってやみません。

院長の独り言 397 ; 負けたら、やっていないことも認めるべきなのか?

30年以上前から、ウチの歯科に一家で診療に来て頂いているIさん。
Iさんから、ブログをまとめた私の本がたいへん『面白い!』とお褒めの言葉を頂きました。
Iさんは85歳、私より丁度、10歳年上です。
小生は6歳で終戦を向かえました。
本当にヒモジイ思いをした事や東京が焼け野原になった事は、今でも鮮明に記憶しています。
ところが、16歳で終戦を向かえたIさんの記憶は、それどころではなかったそうです。
やっぱり、10歳の差は大きいようです。
Iさんの一番思い出したくない事は、あちこちで死体の山を見た事だそうです。
それも尋常ではない死体の数、今でも夢に出て来て、うなされてしまうそうです。
また、勤労奉仕活動もたいへん『キツかった..』そうです。
『先生は小さ過ぎて、戦争の、地獄のような恐ろしい現実を分からなかったのでしょう』と独り言のように仰る。
『10歳ほど年上の自分から思うと、ブログに書かれている戦争中の話は、たいへん甘い!』そうです。
そう言えば、私の親父も、戦争の経過や被害については、戦後、殆ど話たがらなかったのです。
あまりに辛い経験なので、口に出すのも憚(はばか)ったのでしょう。
ところが、戦争自体に関しては、完全否定していたオヤジでしたが、不思議と兵隊さんの悪口は言いませんでした。
却って、兵隊さんに感謝していました。
兵隊さんは、防空壕の造り方や消火訓練などを、本当に丁寧且つ優しく指導して呉れたし、一般市民にたいへん気を使って呉れていたそうです。
いま問題になっている、中国や韓国での戦時中の出来事で、当時の日本の兵隊さんと、現地の子供達や大人達が、ニコニコ兵隊さんを囲んで接している写真が沢山残っています。
また現地での人口など、日本の兵隊さんが駐留した地域では、むしろ増えているのです。
とても戦争している雰囲気とは思えません。
日本人の兵士と、本当に親密に接している現地の人達の写真を観ると、そのような出来事など、全く有り得なかったのではないかと考える訳です。
しっかりと調査して下さい。
もし今、中国や韓国から指摘されている諸事件が間違いだとしたら、汚名をきせられた兵隊さんと、未来の子供達が本当に可哀想ですよ…。
あなた達の孫や子供も、その犠牲者になるのですよ。
人間同士の殺し合いは、どんな理由があっても、許されるべきではありませんが、当時、特派員たちが沢山、現地で写した写真のように、現地の人達と兵隊さんが、仲良くしていたのが事実であったとしたら、汚名をきせられて、本当に日本人として悲しいですね。
靖国神社の遊就館に、是非、この夏、行って観て来て下さい。

院長の独り言 396 ; 悲しい浮き世

最近、親が子供を殺(あや)める事件が、後を絶ちません。
また、逆に子供の親殺しがテレビのニュースに流れてきます。
親子間の尊属殺人ほど、悲惨この上ない出来事は無いでしょう。
本当は子育てほど、楽しく生き甲斐を感じる行為は、他に無いのではないでしょうか。
視線を動物の世界に転じて見てみると、意外にも、親が子供を殺したり、食べてしまうことが、結構、あるのです。
オスの北極熊が、子供を襲って食べてしまう話は、比較的に知られています。
母熊は、子育ての時期、子供を自分の傍から片時も離さず、敵から子供を守ります。
その敵とは父親なのですから、仰天(ぎょうてん)してしまいます。
その他、ウサギ、ネズミ、ワニなど、親が子供を殺したり、食べてしまう動物は数え上げれば切りがありません。
金魚は卵を孵したら、直ぐ別の水槽に移してしまわないと、みんな食べてしまいます。
人間は、全く違うと思い勝ちですが、人間も動物ですから、恐ろしい本能を秘めているのかも知れません…。
本能と云うより、考える葦である人間だからこそ、良からぬ考えをしてしまうのでしょうか。
いま問題になっている苛(いじ)めは、本能のなせる業(わざ)とは異なります。
人間以外にも、動物園の猿山を見ていると、いじめ行動が観察出来る場合があります。
多分、サルも、知能がある程度高いから、いじめが出来るのでしょうか(もしかすると苛めではないのかも)。
意地悪をして、快感を感じるにはかなりの知能が必要です。
しかし、良かれと思って、トンデモナイ行動に出るのは、人間以外の他の動物には見ることが出来ません。
心理学的には人間、精神的に追いつめられると昨日(7月7日)の事件、祖母が孫2人を手に懸けたように、他に考える余裕が無くなってしまいます。
他人からみれば、冷静になれば、解決する他の良い手段を見つけれるのに…と、同情してしまうのです。
しかし、このおばあさんにしてみれば、孫の為には、殺すしか方法が無いほど切羽詰まった状態だったのでしょう。
このような気持ちになるのは、人間だけでしょう。
毎日のように、世界のあちこちで殺人事件が後を絶ちません。
みんな、他に手段が無いと思って、やっているのでしょうか?
この世の地獄は、われわれの身近にもあるのです…

院長の独り言 395 ; 世界遺産 富士山の山開き

遅まきながら、富士山が世界遺産に登録されました。
富士山は遠くから眺めれば、間違い無く世界一 厳(おごそ)かで、素晴らしい容姿をした大山(たいざん)であると思います。
形も良いし、周りに山はないし(孤立山)、おまけに4000メートル近く有る堂々とした山です。
日本と言えば、『FUJIYAMAと何とか』と言われてきたくらい、昔から世界的に名の知れた名山です。
この霊峰は、遠くから見ても、勿論、素晴らしいのですが、近くで見ると、その大きさと美しさに圧倒されてしまいます。
特に薄暗くなってきて、暗闇に見える富士山は、荘厳を取り越して身震いするほどの怖い山に見えます。
昔から信仰の対象になるわけです。
嬉しいことに、天気のいい日は、ウチの診療所の屋上から霊峰富士を拝める事が出来るのです。
屋上から眺めると、先ず手前に高尾山の大杉が何本もかなりハッキリ観ることが出来ます。
その先に富士山が鎮座ましまして拝めるのです。
この7月から9月いっぱいは、雪がありませんが、他の月は、頂上付近が雪に覆われた、神々しい霊峰を屋上からたっぷり堪能出来ます。
随分前から、山道などが登山する人の落とすゴミなどで、かなり汚れていると批判がありました。
その事が噂になって、なかなか世界遺産に推薦されないのだと噂されていました。
この霊峰富士が、世界遺産に登録されてないなんて、有り得ないと日本人のだれしもが思っていました。
世界中の一人でも、多くの人に富士山の素晴らしい姿を『是非、見てもらいたい!』と思っているのです。
地元の人やボランテイアのたいへんな努力によって、近年、かなり山道が綺麗になってきたようです。
富士山は、遠く伊勢湾からも空気の澄んだ晴れた日には見る事が出来るそうです。
『富士見町』が、東京をはじめ、横浜、名古屋など如何に多くの地域に存在しているか、考えただけでも、富士山に対する日本人の憧憬の深さを感じてしまいます。
近年、この霊峰富士が大噴火するのではないかと言われるようになって、久しい時間が過ぎています。
富士山が無くなってしまった景色なんか、ほんの少しでも想像したくないのです、私とすれば。