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院長の独り言 455 : 患者さんいればこそ

1月22日(月)、朝起きたら寒い寒い!

天気予報では明日は大雪になるかも知れないと言っていましたが、晴れてもいましたので、大いた事は無いだろうとタカを括っていたのです。

ところが、イヤな予感がしだしたお昼頃から、八王子は久しぶりにチラチラと白いものが舞いだしました。

そして夕方には本格的な雪になってしまいました。

天気予報大当たり!

大袈裟ではなく、モタモタしていると、ウチに帰れなくなるような雰囲気の雪の降り方なので、ソソクサと皆で帰り支度を始めました。

私と息子は車でヨチヨチと家路に着いたのです。

前の車が見難いほど、東京では珍しい様な吹雪になってきたのには驚きです。何とか事故らずに、家に到着、ホッと一息入れた次第です。

スタッフ皆の無事を確認して安心しました。

何しろ雪の降り方が尋常ではないので、つい何度か窓を開けて外の様子を伺っていたのですが、益々降り方がひどくなってきたのです。

結論としては、明日は車では絶対、通勤は出来ないと悟ったのです。

以前でしたら、やけ酒でも飲んで寝てしまうのがオチでしたが、2年ほど前から禁酒をしているので大人しくテレビを観ていました。

翌朝5時頃、起きて、窓から外を眺めると、そこは別世界。

全て目に入った景色は真っ白でした。

どうやらバスも運休のようです。

休院しなければと思ったのですが、待ってくれる患者さんを思い、息子としばし相談。

息子の運転で診療所を目指して、ソロリソロリと出かけることにしました。

家内は本当に心配そうでした。

道路と段差のある自宅の駐車場を何とか出てからは、凍った雪道を息子は慎重に運転、汗ばんだ手のひらでハンドルを握り、緊張が見え見えで気の毒です。

ほとんど誰も歩いていない甲州街道、八王子を目指して雪で滑るガタガタ道を息子は上手く運転してくれました。

途中の日野坂では何台かエンストして止まっている車の横をどうにか無事に上まで登って行くことが出来てホッ!!

何とか事故も起こさず、八王子に到着したという訳です。

痛いと云う患者さんも無事に診察することも出来ました。

色々息子も緊張していましたが、ニコッとしていました。

現在、何しろ、殆ど息子が治療しているのですから。

勿論、衛生士、助手の女性陣の補助があってのことは言うまでもありません。

私はと云うと,開業した当時からの古い馴染みの患者さんの治療を頑張って担当しています。

患者さんもほとんどキャンセルがなく、本当にお疲れ様です。

有難いことですね!

院長の独り言 454 : 私が漫画世代の走りだった

小さい頃は童話や伝記物、中高生の頃になってからは夏目漱石、森鴎外、島崎藤村、芥川龍之介などの、いわゆる日本の有名作家の小説を愛読していました。

大学生になると、当時の流行作家の中間小説を読む程度で、自分の専門以外の本を読まなくなり、もっぱら麻雀や囲碁などの趣味にうつつを抜かしていたのです。

ただ一貫して、漫画だけはたのしんでいました。

世間では漫画、漫画と馬鹿にしますが、現在は、国内は勿論ですが、世界中で日本の漫画は大勢の人に読まれていて大人気です。

中でも、私が大好きだったのは手塚治虫でした。

手塚治虫の作品は漫画と云うより、私とっては大袈裟ですが、哲学書のように常々感じていたのです。

難しい哲学書を見開いてもチンプンカンプンですが、手塚治虫の漫画は哲学書を彷彿(ほうふつ)させてくれます。

手塚治虫の長編マンガ、『火の鳥』しかり。

皆さん、『鉄腕アトム』のラストシーンを知っていますか?

大団円、ハッピーエンドで終わっているわけではありません。

悲劇的な最後です。

テレビで子供向けに放送していましたし、悪者をギャフンと云わせていた英雄のアトムですから、アトムは不死身と思いきや、悲しい結末にシュンとしている子供達も多かったと思います。

私が小さい頃は、マンガと言えば、『サザエさん』『のらくろ』などナンセンス漫画が主流でした。

ひとマス、ひとマスの動きもありません。

その内容はと云うと馬鹿馬鹿しくて、単純に笑えるものでした。

その動きのない従来のマンガと比較して、手塚治虫の漫画は動きが顕著で、物語性が抜群でした。

手塚漫画は子供が喜ぶマンガと言うより、大人向けの小説のようです。

漫画の概念を変えてしまいました。

勿論、ナンセンス漫画も面白いけれど、手塚漫画のような考えを深めさせてくれる作品も良いですね。

今、7~80年前の手塚漫画のような世界になりつつある地球を、あの世からニタニタ笑いながら『どうだ!』と、手塚治虫が鼻高々に笑っているような気がします。

人工知能なんていっぱい出てきたもんなぁ〜

院長の独り言 453 : 無知は罪だ

小学生の頃から、絵を描くのが大好きでした。

大人になったら絵描きになろうと本気で思っていたくらいですから。

理由は、絵を描くこと自体が好きだったのも当然ですが、小学2年生になった年に、東京都主催の絵画コンクールで優秀な成績を納め、小学生の部で優勝してしまったからです。

その時の絵は、私が大人になった時にも、卒業した小学校に展示されていました。

と云うのは、大学生になった頃、小学校の近所に用事が出来たので、用事のついでに懐かしさも手伝って、学校に寄って見たのです。

懐かしの玄関に入った正面の壁に、何か見た覚えのある絵が飾ってあったので、近づいてよくよく見てみると、何と、小学二年生の時に描いたあの絵だったのです。

ビックリするやら、感激するやら、涙が出そうになった事を思い出します。

今も絵が大好きで、色々な美術館や展覧会にはなるべく行くようにしています。

若い頃は不遜にも、ピカソやダリの抽象画を見て、「下手くそな絵だナァ」と本気で思っていました。

「俺ならモットましな絵が描けるワイ」と内心思っていたのです。

ところが、その後、神田神保町の古本屋で、ピカソの若い頃、描いた画集を偶然見つけて、心の底からビックリしました。

あまりにも素晴らしいデッサンや写実画を描いていたのがわかったのです。

それまでは、ピカソの絵イコール奇妙な抽象画だと思っていたのですから。

とても自分なんかには足下にも及ばない素晴らしい写実画が描かれていたのです。

ピカソの抽象画は、画家としての揺るぎのない基礎技術と、他者に真似のできない独創の上で描かれており、本当に恥ずかしい思いをしました。

同様に、ダリも若い頃、素晴らしい絵を描いています。

それ以来、絵は趣味で描くことに決めました。

何事も知ったかぶりは大恥をかくと、若い時に思い知らされ、それ以来、人様に何か話をする時や行動に出る時は、特にこれぞと云う時など、ひと息いれてから話すように慎重になりました。

無知は罪ですなぁ〜

院長の独り言 452 : ハンプティ・ダンプティ化は寝たきりの前触れ

ハンプティ・ダンプティって、皆さんご存知ですか?

ハンプティ・ダンプティは、マザー・グーズという童謡に登場する、卵の姿をしたキャラクターです。

鏡の国のアリスにも登場しています。

頭とお腹が出ていて、手足が妙に細い、言い換えれば外見は太ったお相撲さんだけど、手足が極端に貧弱な男の体型とすれば、一番なりたくない姿です。

そのカッコの悪いのがハンプティ・ダンプティなのです。

私も最近、怠けて、運動もせず、食べてばかりいるので、お腹が出てきたのです。

言いたくないけど、ハンプティ・ダンプティに似てきたような気がするのです。

若い頃、かなり運動をしていたので、身体は結構、締まっていました。

自分としては、絶対にブタのように太ることは一生ないとタカをククッっていたのです。

勿論、体全体が太ってきたのではなく、ドチラかと云うと、お腹周りだけに肉が、いや、脂が付いてきた訳ですから、余計にカッコが悪いのです。

前にも書きましたが、認知症も心配で有酸素運動をすることにしたと書きましたが、正直に言うと、お腹周りのお肉も気になっていたのです。

しかも、妙に手足が細くなってきてしまいました。

出来るだけ身体を使うようにして、ハンプティ・ダンプティにならないようにしています。

特に、太ももを太くするために、スクワットも開始した次第です。

自分の机の横に「デブッた」醜いハンプティ・ダンプティの絵を飾って、こうはなたくないと思いつつ、食べ過ぎに注意いしながら、身体を無理しないで動かしています。

絶対に、ハンプティ・ダンプティ化して寝たきりにはなりたくないです…d0cbf37d40070b60