院長の独り言 249 ; こう暑いと、朝から冷えたビールを呑みたい…
こんなに暑い梅雨は珍しいですね…。
本日(6月24日金曜日)も朝から30度に迫る勢いで、温度計の目盛りを見てビックリです。
昼間は汗を沢山かいて、仕事を終えた後のビールは、さぞかし美味しいと、午前から生唾を飲み込んでいる人もいるのではないかと想像します。
小生もその口です。
ところで、ビールが何故にこのように飲まれるようになったのか、本当の理由をご存知ですか。
急にビール人気が出てきたのは、戦後、進駐軍がビールを持ち込んだのが切っ掛けだと考えているのではないですか。
ところがこれは、とんだ勘違い、全く的外れなのです。
歴史の好きな人には『そんな事は勿論知っている!』と怒られてしまいそうですが、ビールを毎日、飲む呑ん兵衛さんでも、案外、知られていないのです。
ビールがここまで飲まれるようになった理由は、明治政府が日本酒には重い税金を掛けたのに対して、ビールには税金を課さなかったからなのです。
その後、ビールにも酒税が課せられる訳ですが、大手のビールメーカーが独り立ち出来た後なので、ビールは日本から消えないで済んだと云う事です。
そして今では、老若男女のビール党が、断トツの様相です。
酒税が絡む点においては、現在の発泡酒出現の様相と、全く同じなのです。
ビールは今から6000年も前から飲まれていたそうで、最初は放って置いた麦が、自然に発酵して、その液体を飲んだのが始まりだそうです。
メソポタミア文明のシュメール人が、ビールを飲んだ最初の人類だと、一応はされています。
その後、古代エジプトでは、ビールが庶民にも普及していた様子を、壁画で窺い知れます。
現在、ビールと言えば、ドイツです。
本当にドイツ人は毎日のようにビールを飲むそうで、その呑みっぷりは到底、日本人に真似の出来ない芸当だそうです。
関ヶ原の合戦の頃に、日本でも初めて、ビールが長崎にお目見えしたのです。
当時、西洋人はビールでも、ワインでも、お酒を冷やして飲む習慣があったのに、日本人はお酒を温めて飲むようだと、本国に驚いて報告しています。
現在、日本では、ビールやワインを飲む人が多くなり、日本酒は若者には以前ほど人気がないようですが、それに反比例して、欧米では、日本酒を飲む人が、ウナギ登りに増えてきたそうです。
皮肉と言えば皮肉ですね。