院長の独り言 82 ; こどもの日に思うことⅡ(道徳教育の必要性)
敗戦後の日本について、殆んどの大手マスコミは、若い人に正確に知らせていないような気がするのです。
そこで、こどもの日に寄せて、実際に自分が意識出来るようになってきてからの、自分が経験してきた戦後について正直に、出来るだけ正確にブログに書いてみようと思ったのです。
敗戦前の事は自分があまりにも幼な過ぎて、『空襲が怖かった』とか、『ひもじい思いをした』などしか記憶には残っていません。
そこで、敗戦後から書く事にしたいと思います。
今でも殆どの新聞や雑誌などには『戦後』と出ていて、『敗戦後』とは記しません。
ここから間違っています。
戦争に負けると云うほど惨めなものは有りません。
まず、それからきちっと総括すべきです。
そうでなければ戦争の犠牲者は、私を含めて立つ瀬が有りません。
このままでは惨めさだけが残って、死んでいく事になりかねません。
なぜ、戦争をしなければならなかったのか。
戦争は良くない事に決まっています。
それでも開戦に踏み切った重大な理由があったに違い有りません。
我々日本人は元来好戦的な民族では無いのです。
『日本が悪い、日本が悪い』と小学生の頃から、耳にタコが出来るほど聞かされています。
戦争したのは全部、日本の責任のように小さい頃から聞かされていますが、本当にそうなのでしょうか。
戦争をせざるを得なかった真実の原因、戦争の功罪、皆さん、第二次世界大戦後にアジアの植民地がほとんど全部解放されたのをご存じですか。
一部の知識人やマスコミの人は、我々日本人に劣等感ばかり植え付けないでほしいものです。
自分の国ですよ!
日本しか為し得なかった良い事も、国民、特に子供たちに知らせるべきです。
未来を背負う子供たちに、日本は戦争で悪い事だけ行ったように洗脳する事は、良くないのではないですか。
アジアの人々に戦争の迷惑はきちんと謝る事は大切ですが、植民地解放の手伝いをした事も分かって貰うべく、政府やマスコミも大いに努力すべきです。
現に、マレーシアのマハティール元首相はその事に触れて感謝の意を表明しています。
このまま、日本人だけを戦争の罪悪人にして良いのでしょうか。
政府、マスコミはこの汚名を是非、払拭して下さい。
劣等感と云えば、小学生の時に、今まで写真や絵でしか見たこともない、青い目の白人や黒人を目の当たりにした時の衝撃は大変なものでした。
我々日本人はやせ細ってみすぼらしい服装なのとは対照的に、彼ら彼女らは颯爽としていて、羨ましいと云うより、幼さない目で見ても、劣等感の塊に為らざるを得ませんでした。
当時は、小学校の授業は午前午後の二部制でした。
子供の数が多すぎて、おまけに先生も教室の数も足りないので、二部制にせざるを得なかったのです。
勿論、給食のような贅沢な制度は有りません。
算数、国語などの授業は、現在のそれと大して変わりは有りませでしたが、今と一番違った事は、我々はキチッとした礼儀作法をはじめ、道徳教育を受けていたのです。
最近、あるテレビプログラムで、韓国の奥さんが『日本も早く、若者に韓国と同じように軍隊教育を受けさせるべき』と勧めていました。今の日本の若者は端で見ていても、礼儀も気合も無さ過ぎるとの事です。
軍隊教育も良いかも知れませんが、まず、小学生、中学生の義務教育時代に、他人に対する思いやり精神とか礼儀作法など簡単な道徳教育を実施すべきだとは思うのです。