院長の独り言 87 ; 日本が少子化へと進む、本当の病根

出生率の低下を心配され出してから、もう10年以上になりますが、一向に改善する気配が見られません。

現政権は苦肉の策で、子育て手当なるものを法案で通しましたが、多分、出生率の向上には何の効果も生まないでしょう。

若い夫婦が自分の分身である子供の明るい未来を予測すれば、いま現在、経済的に十分に満たされていなくても、楽観的に、子供を産んで育てていこうと思うに決まっています。

今の日本は全く将来性が無きが如く、テレビや新聞、雑誌などで毎日、報道されていて、その上、政府が唯、お金を給付して解決しようとしても子供を産む気にはなれないのは当然の事です。

子育て手当は丁度、馬の鼻の前にニンジンをぶら下げて『走れ走れ』とやっている様なものです。

随分、若い人達を馬鹿にしていると云うか甘く見ていると思いますよ…。

そんな場当たり的で安易な子育て手当を支給すると云う事は、為政者は何の努力もしていないと白状している様なものではないでしょうか。

それより、今は不景気で経済的に苦しくても、日本の将来は色々な面で住み易く、明るい安全な国になるように国を挙げて努力をしていくという意気込みと云うか、しっかりと未来を見据えたビジョンを若い人達に示す事こそ一番大切であり、出生率の増加につながる早道であると確信を持って言えます。

小生が子供の頃は、『日本の今は苦しく、食べるのも儘ならなくとも、未来は明るく安全で、誇りある素晴らしい国になるように努力する!』と国民に訴えて、為政者も必死にその事に取り組んでいた様な気がします。

総論をまず示したのです。

結果、子供はどんどん増えました。

今の世の中、学校ではいじめが蔓延り、陰惨な殺人事件も多発しているとマスコミから教えられ、そして外国には常に下手で、自国の防衛を他の国に頼っていては、若い人達にとって、あまりにもプライドが持てない国であり、危険で情けない国に思えるのではないでしょうか。

プライドが持てず、明るい未来も見えてこない国で、自分の子供を産む気になると思いますか。

いくら子育て手当なんか出しても無駄もいいところで、姑息な手段もいいところです。

日本の少子化問題は、長期的な展望の無い、唯、『臭いものに蓋をする』方式では、本当の解決には結びつかないと思います。

今、防衛問題でモメているのですから、丁度、良い機会ではないのですか。

まず、自国防衛の為に、自衛隊を日本以外の国、ドイツ、韓国、中国、などと同じように普通の軍隊にする事だと思います。

御苦労さまですが、アメリカと同盟関係を維持しつつ協力し、自衛隊の皆さんが中心になって日本を守って貰う事が未来の日本にとって、若者たちが一番安心して子供を育てる気持ちになるのではないでしょうか。

小生がブログで何度も強調している事は、日本が日本人としてプライドの持てる国になって欲しいと云う事です。

為政者やマスコミは常にこの事をベースにして、現在の日本の良い事、良くない事の意見を言って貰いたいのです。

決して、『良い事だけを語れ!』とは言っていません。

現在、新聞、テレビなどのマスコミは、祖国日本を余りにも卑下し過ぎです。

政府は外国に対しても、必要以上に、小さくなり過ぎです。

小生は何も国粋主義者では有りません。

ただ、自分の生まれた国、日本の未来を心配し、この国の未来を託す若者に希望とプライドを持って生きていける国になって貰いたいだけです。

若い人達が自分の生まれた国を外国人に聞かれた時に、『日本である!』と胸を張っていえる国になれば、子育て手当など出さなくとも、『生めよ、増やせよ』などせっつかなくとも、出生率はどんどん上昇する筈です。

文化の面でも科学の面でもそして、豊かな自然の恵みから見ても、日本は一流国家です。

地方参政権やCO2排出権などで外国にお世辞を取らなくとも、行政の面で自信が持てる様な日本の未来の設計図を国民に誠意を持って示し、例えば、学校教育では、いじめを無くす事や自分の国は自分たちで守るなど国が率先してリードしてくれれば、外国に対しても『友愛』なんか生半可に強調しなくとも、我々は外国人に優しく対応出来るし、プライドを持ってきちんと対応出来るものです。

皆さん、そう思いませんか?

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