院長の独り言 84 ; 子供にこそ、祖国の良い面を教えるべきです!
自分が大学生の時に東京オリンピックが開催されました。
東京中、掘り返された感じで、この時期を境にして、敗戦後の古い東京とはオサラバしたのでした。
私が大学生時の学生の服装は、昔懐かしい金ボタンの学生服、今では六大学野球の応援団ぐらいしか着てないような例の学生服をみんなが着用していたのです。
まん丸い縁の眼鏡をかけて、誰が見ても苦学生といったダサい風体の学生ばかりでした。
今時の若者には到底受け入れては貰えないでしょう。
いやかえって、清潔感があって真面目な信頼感があり、今だったら若い女性にモテルかも知れませんネ。
まず、狭かった道路が広くなり、縦横無尽に走っていた都電が少しずつ撤廃されて、銀座、新宿、池袋、上野、渋谷などの都内の繁華街が明るくなり、近代的な街並みに変わっていったのです。
新幹線はまず、東京―大阪間が開通し、日本中も景気が右肩上がりになるし、全てが出発進行と云ったところでした。
高速道路も徐々にではありましたが、東京、大阪を核として全国に延びていったのです。
その後、大阪万博が開催されて、益々我が国は経済的にも大発展を遂げていったのは、皆さんご存知の通りです。
丁度、今の中国が北京オリンピック、上海万博と開いて、日本の後追いをしている事になります。
小生の生きてきた日本国を70歳になった今、振り返って見ると、自分の国は原爆を落とされたり、戦死者を何百万人も出し、言葉では言い尽くせない犠牲を払って、結果としてアジアの植民地を解放したようなものです。
アジアの国々から少しは感謝されても良いのに、一部の国からは今でも、日本をまるで悪の帝国のように非難されています。
冷静に考えれば、アメリカと戦争しても勝てる訳がないのに、当時の為政者はなぜ開戦に踏み切ったのでしょうか。
開戦すればどう云う結果になるか分析も出来ない程、当時の日本の為政者が幼稚であったとは到底思えません。
開戦しなければならないよほどの理由があったに違い有りません。
その理由を是非、教えて頂きたいものです。
全く、戦争に負けるほど、惨めな事は有りませんでした…。
現に今でも、沖縄の海兵隊問題で屈辱を強いられているではないですか。
我々日本人を60年以上も苦しめている『敗戦』を、良い意味でも悪しき意味でも政府は徹底的に総括して、結果を国民に公表して頂きたい。
そうでなければ、これからの日本の子供達があまりにも気の毒です。
迷惑をかけた事は勿論誠実に認めて陳謝すると同時に、アジアとアフリカ、南米の植民地解放など良い影響を与えた事実も、子供達に伝える義務が我々、日本の大人には有ると強く思います。
そうすれば、未来の子供達も自信を持って、世界に出ていけるのではないのですか。