院長の独り言 80 ; 切手の収集
中学校に入学し新しい友達が出来き、その友達の家に、ある日、遊びに行ったところ、綺麗な切手を沢山見せられて羨ましくなり、急に自分も切手を集めたくなったのでした。
最初の頃は、主に、親父のところに来た手紙にくっ付いている切手の中で、綺麗なものや珍しそうな切手を剥がしてはノートに張り付けていたのですが、だんだん興味が湧いてきて、切手の本を買って見ているうちに、色彩豊かでとても綺麗な切手に心を奪われてしまい、切手収集にのめり込んでしまいました。
高校、大学時代には安い切手ですが、こまめに買い集め、切手を集めている趣味同好会の友達と、お互いに重複している切手の交換もしていました。
少しずつ切手を収集していても、10年以上も続けていると結構な量になり、其の沢山の切手を整理するのがまた、本当に楽しいのです。
結婚してからも、この切手収集の趣味は続き、ある時、立川のデパートの地下で老夫婦が切手を売っているコーナーを目聡く見つけて、暇な時にはおじいさんと話がてら、古い記念切手や趣味の切手をマケさせて買っていました。
デパートでも値切れる事をその時に、初めて知ったのでした。
十年ぐらいは、かなり熱心に色々な切手を集めましたが、その老夫婦が突然、デパートから姿を消してしまったので、何と無く自分も切手を集める事から足が遠のき、加えて、自分の仕事もすごく忙しくなってきた事もあって、この頃は、気が向いた時に郵便局で売り出す記念切手などを買っている程度になり下がってしまい、もう切手収集家とは程遠い存在になってしまいました。
休みの日などに、今まで集めた切手をルーペで観ながら、『何でこんなに切手は綺麗なんだ…』と悦に入っています。
小生などは切手収集家の端くれも良いとこですが、時々、趣味の切手の『見返り美人』や『雁』、国立公園シリーズ、国体シリーズや初期のお正月切手などをニタリとほくそ笑んで一人で鑑賞しているのです。
気持悪いですか。収集家なんて、みんなそんなもんですヨ。