院長の独り言 60 ; わが自衛隊論
私の自衛隊論。
現在、わが国には原子力発電所が何ヶ所有るかご存じですか。
確か、51基だと思います。
其のうち何基が実際に稼働しているか詳しい事は定かではありませんが、約80%程度のものではないでしょうか。
原子力発電所51基が全国に散らばって存在すると云う事は、この発電所をどんな事があっても、決して、核が漏れないように死守しないと大変な事になると想像出来ます。
内部崩壊した場合、ロシアのチェルノブイリ発電所の例を見るまでもなく、多大な被害が出る事になるでしょう。
もうひとつ考えなければならない事は、外部から故意に破壊された時です。
我が国は核兵器の被害にあっている、唯一つの国で当然の事ですが、国民全員が大変な核アレルギーです。
有ってはならない事ですが、もし、ミサイルが日本の原子力発電所に打ち込まれた場合、広島、長崎に原爆を落とされたと同じく、いや、それ以上の多大な被害を被る事になるのです。
今の自衛隊は相手から攻撃されて被害が起きてから守る準備に入るそうです。
反撃は自衛隊には出来ないのです。
そんな悠長な事で日本は大丈夫なのでしょうか…。
日本には核兵器が無くても発電所と云う形で核を所有しているのです。
核の無い国と云うのはマヤカシです。
したがって、核兵器を持ち込む持ち込まない論議はナンセンスです。
現に、51か所の原子力発電所が日本中に散らばって存在しているのです。
核だけの事を考えたら、負の所有です。
核兵器を所有する事による外部からの攻撃を抑止する力の、丁度、正反対です。
かえって、攻撃目標になる可能性が有ると云う事です。
工業立国である日本にとって、それを維持する大量の電力が絶対に必要で、云うまでもなく、原子力発電所は無くてはならないものです。しかし、発電所は大変危険過ぎる装置でもあるのです。
ミサイルを撃ち込まれるなんて、そんなバカな事が起きる訳が無いと、国民は安心していて本当に良いのでしょうか。
アメリカが一番心配している事は、テロ攻撃が自国の核施設、例えば原子力発電所に為される事です。
傍から見ても、神経質と感じるぐらい防御しています。
世界中の原子力発電所を設置している全ての国も同じ気持ちでしょう。
それが当り前なのです。
小生の独りよがりの考えですが、フランスやドイツ、イタリアなどのユーロ連合を作った最大の理由は経済も大切ですが、お互いにテロなど外部から原子力発電所を協力して守る事ではないかと思うのです。
現にフランスやドイツは、個々に分かれていても経済的には心配ない国です。
フランスは電気の総発電量の比率で水力、火力よりも原子力の方が多いのです。ドイツのその比率は我が国と同程度です。
フランス、ドイツが率先してユーロ圏を作らざるを得なかった理由は、お互いに原子力発電所を協力して守る事が一番重要だったのではないかと思います。
国の一番の仕事は国民の安全と財産を守る事なのです。
それらの国と比較して、我が国はあまりにも無防備すぎではないでしょうか。
万が一の事を考えて、自衛隊をいち早く、日本以外の世界中何処の国にもある普通の軍隊にして、そのような心配事から我が国を守ってほしいと切に願います。
自衛隊が普通の軍隊になる事に近隣諸国が危惧する必要は全く有りません。
攻撃する目的も必要も無い日本が他国を攻撃する事なんて100%あり得ない事なのですから。
ただガッチリと、我が国を防御だけして欲しいだけなのです。
第二次世界大戦の日本と同じ敗戦国、ドイツもイタリアもとっくに軍隊を持っています。
まったく、誰に気を使って自衛隊を普通の軍隊にしないのか不思議ですね。
万分の一でも危険な確率が自国にあると考えられるとしたら、その被害に絶対遭遇しないように準備をしっかりすべきです。
アメリカや他の国と同じように…。
日本に在住している外国の人たち(中国、韓国、アメリカ、フランス人など)、皆、心配だと思いますよ。
自分達も放射線の被害を受ける可能生があるかも知れないのですから。
結局、『いつ核の危険に遭うかもしれない国』と云うレッテルを貼られる事になり、日本に住む事を世界の人から敬遠される事に成りかねません。
もし、自衛隊が世界中のすべての国(アメリカ、中国、韓国、イギリス、ドイツなど)のような普通の軍隊になったら、災害の時だけでなく、本当の意味で国を守ると云う事になる訳です。
自国は自分達で守るのは当たり前の事です。
日本以外の世界中の全ての国が、自分の国は自分たちで守っているのですから。
そうなったら、もう一つの責任として、アメリカや中国などの国と協力してテロに対する対策はやらなければならない事は、止む負えないでしょう。
自衛隊員の皆さんは、軍隊になれば責任が増して大変でしょうけど、国民の為に頑張って下さい。宜しくお願いします。