院長の独り言 28 ; 患者さんの信頼に応える医療

最近、愛知県豊橋市の歯科医師が、除去されたインプラントを、他の患者さんに再利用しているということで、従業員に内部告発され、テレビ、新聞そして週刊誌に、大きく非難の報道がされました。

この問題の歯科医師のような人の治療を受けた患者さんは、真に気の毒としかいいようが有りません…。

そして、こう云う事件が起きるたびに、真面目に医療を行っている大部分の歯科医師が、大迷惑を被ります。

教科書や講習会で基本的なやり方を習得したのみで、実際、インプラント治療を行うのは大変危険なのです。

まずは臨床現場でお師匠さんの教えの下、必死に研鑽を重ねるべきであり、自分で納得できる自信がついてから、はじめて実際に治療すべきです。

更にそれに加えて、何度も勉強会に行って知識を増やし、技術を極め、また専門書も出来るだけ読んで、臨床は行うものです。

自分では完璧な治療をしているつもりでも、ほんの数%ですが、インプラントの除去に至る事は避けられません。ましてや、適当な治療を行えば、結果は推して知るべしです。

悔しいけれど、現状では最高と思われるやり方で治療を施しても、多くのリスクファクターを排除し切れずに、100%の成功は難しいと感じています。国内外の大学病院のインプラント治療科におけるインプラント生着率は、約95~98%です(5年間の生着率。上部構造の成功率ではなく)。

歯痛で歯の神経(歯髄)を除去し、完璧と思える処置をしても、その成功率は95~98%と云われています(抜髄根管における成功率)。痛んだ歯の保存率とインプラントの成功率は、今やほぼ同率なのです。

しかし、インプラントの脱落率0%を目指して真摯に頑張ることが、われわれインプラント治療に携わる歯科医師の夢であり目標です。

長期インプラント症例

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