院長の独り言 26 ; 千代藤号(秋田犬)の想いで
此処数年ペットブームは大変なものがあります。
私も犬を飼った経験がありますが、犬を飼うと面倒を見れば見ただけ、可愛がれば可愛がっただけ、飼い主に忠実に懐いてくるところが人気の理由でしょう。
飼い主以外は無視するのが、尚更、飼い主の満足感を刺激するのです。
この気持ちは一生懸命、飼い犬の面倒を見た人でなければ理解出来ないでしょう。
先日、ブログで前述したように(『院長の独り言 6 』にて)、私も飼い犬の秋田犬『千代藤号』を、今から思えばバカじゃないかと思うほど、飼育に入れ込みました。
友達との大事な約束があろうが、その約束をキャンセルしてでも、犬の面倒を優先して見ていました。
冬の寒い時でも毎朝4時に起きて1時間ほど散歩して、夜も何時に帰ろうが疲れていようが、また1時間以上、千代藤を連れて走りました。本当に走るんですよ!!!
私の親父やお袋、そして兄弟にも呆れられても、毎日毎日、世話を励行していました。
たまには見兼ねて、家族が手伝ってくれましたが…。
千代藤は家族にも一応は懐いていましたが、私には特別でした。
私が帰る3分ぐらい前から尻尾を振り始め、1分前になるとその振り方は大揺れになるそうで、家の門(親父が公務員でしたので官舎でした)に入ると、千代藤が目尻を下げてにじり寄ってくる姿を見て、母も呆れていました。
犬は特別、耳がいいのです。
その千代藤が3歳になる前に胃がんで早死にし、それからは犬は飼っていません。
気が抜けたと云うか本当に落胆し、哀しい思いをしました。その後は、一遍に犬に対する情熱が冷めてしまいました。
下写真はその千代藤号の勇姿です。