ケンテック社アルファタイトインプラントシステムF-typeの良さ
現在日本では、約30種類ものインプラントシステムが市場に供給され、医療現場で使用されています。
当院では、過去においては6種類、現在は3種類のインプラントシステムを使用しております。
最も多く用いているのは、ケンテック社の『アルファタイト』という国産インプラントシステムです。
アルファタイトを主に用いている理由は、骨との親和性が高い表面性状を持つインプラント体である事や、チタンの肉厚が厚く折れにくいインプラント体である事などありますが、その中でも最も重視している点は、アバットメント(インプラントに接続する土台)がほとんど動揺しない(マイクロムーブメントを生じにくい)嵌合(かんごう)を有す事です。
アバットメントの動揺が大きいインプラントシステム(動揺の程度は、アバットメントとの接続、つまり嵌合様式に支配されます)は、インプラントを支える骨の吸収度合いが大きく、インプラントの寿命が短くなるのです。
その嵌合を活かして、ケンテック社の林社長と知恵を出し合い、新しいインプラント体のデザインを決定し、昨年7月にF-typeというインプラント体を発売しました。
F-typeの詳細の説明は、極めて専門的になるので避けますが、骨が吸収しにくい設計のインプラント体です。
来る2/21(日)と2/28(日)の講演会でも、F-typeの有用性について詳しく説明します。
以下の写真は、インプラントを埋入してから3ヶ月後、インプラントの頭出し手術の写真です。
(写真をセピア色にしているのは、観血的な治療内容に不快感を覚える方への配慮です。血を観るのが苦手な方は、閲覧を避けて頂けたら幸いです)
F-typeインプラントが完全に骨内に埋まっている写真です。3ヶ月間で、ここまで骨に被われるインプラントシステムは少ないのです。
インプラントの位置を見極めて、掘り出した写真が、その下の写真です。
そして更に下の写真は、掘り出したインプラントにキャップを装着した状態のレントゲン写真です。
この状態で、クラウンを被せると、審美性が高く、骨の吸収しにくい、長持ちする治療が完成するのです。