院長の独り言 23 ; 砂かぶりでの大相撲観戦に行く

さる1月12日(火)に大相撲の観戦に招待され、夫婦で行ってきました。

初場所3日目、魁皇が幕内勝ち星の数で、今までの記録を塗り替えるかと云う話題で盛り上がっていました。

我々の席は砂かぶり。土俵のすぐ前の席での観戦で、迫力満点です。お相撲さん同士の息遣いや、身体がぶつかり合った時の凄まじい音は、テレビの前での観戦とは一味も二味も違います。

随分前に升席で見た事はありましたが、砂かぶりは初めてでしたので本当に良い経験をさせて貰いました。

そして、相撲が江戸時代から明治、大正、昭和、平成と、なぜ人気を保ってきたのか、砂かぶりでの観戦で自分なりに謎が解けたような気がしました。

その第一の理由は、土俵が意外にも非常に小さいことだということに気付きました。

写真やテレビで見てたり、また、升席で観戦していた時でさえも、かなり広く感じていましたが、実際近くで観戦すると、2人のお相撲さん、それをさばく行司が土俵の中に入るとそれだけで一杯一杯という感じで、非常に狭い空間しかありません。一寸した動きで、すぐに土俵際まで追い込まれてしまうのです。

だから小兵力士でも大男にも勝てるチャンスが生まれてくるし、色々な技も生かされてくるのだと合点(ガッテン)悟りました。

土俵が広いと機敏な動きもあまり効果を生まず、相撲が大味で逆転の面白みがかなり薄れてきます。

腕力だけの戦いになりがちとなり、当たり障りのない、つまらない相撲が多くなるので、見ている方はハラハラドキドキしなくなり、結果として相撲人気も衰えていくはずです。

相撲を始めた江戸の人は、土俵の小さい事がスリルを生むと云う事に気付いていたのでしょう。

それを踏まえて小さい土俵を守ってきた明治、大正そして現代の人もたいしたものです。

もう一つは高校野球と同じで、出身地である郷土を大切にしている事も人気に関係していると思いますが、この頃は残念なことに、日本人の強いお相撲さんが居ないことです。

男子プロゴルフの強くてハンサムな石川遼君のようなスターが相撲界にも出現することを願ってやみません。

大相撲

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