院長の独り言 286 ; 『日本の大地震をお祝います』って…(怒)

我が国は『小国』だと、日本国民自身が思っています。
随分前のブログに書きましたが、国連海洋法条約で、排他的経済水域(EEZ;exclusive economic zone)という条項があり、自国の沿岸から200海里内の水産、鉱物などの開発において、独占的権利が認められています。
他国はEEZに、手を出す事は出来ません。
簡単に言えば、沿岸から200海里は、その国の領土と同じ様なものなのです。
経済的主権が及ぶ水域なので、EEZはその国にとって水産資源は勿論、海底に眠る石油などの資源も、自由に掘り出す事が出来るのです。
海はどの国においても、自由に航行出来る『公海』と他国が許可無く侵入出来ない『領海』と、『排他的経済水域(EEZ)』に分かれます。
日本の国土は38万k㎡で、約200カ国ある世界の国々の中で、面積では61位です。
ところが、日本の『領海』と『EZZ』を合わせると447万k㎡あり、世界第6位の経済水域を保有しているのです。
国土と領海を合わせると、485万㎢で世界第9位の広さを持つ大国となります。
人口は、勤勉で誠実な1億3千万人を有します。
1億3千万人は、世界中の国の中で第10位の人口数です。
領土的にも、人口からみても、我が国日本は、世界の約200国の中で堂々たる大国のひとつなのです。
おまけに、東京や大阪などの大都会だけでなく、日本中の都市に高層マンションが沢山、建設されています。
高層マンションが出来ると云う事は、縦方向に国土が増加した事を意味します。どんどん国土が拡大するのと同じ訳ですから、益々、国が大きく拡大していきます。
別に国が大きくなるから良いと言っている訳ではありません。
大国だからと言って威張るなんて興醒めです。
しかし、大国としてのプライドは、常に我々自身、持つべきだと思うのです。
様々な国の人と、学会やパーティーで話す機会がありますが、日本に対して、一番疑問に感じるのは、日本の様な大国が、国防を他国に委ねている事だそうです。
今度の大震災で分かった事ですが、世界の多くの国々から、確かに援助には来て呉れましたが、何となく軽んじられている感じがするのです。
『日本の大地震をお祝います』など中傷されたり、日本の工業製品を排除されたり、甘く見られているのも事実です。
外交においては、親密に、そして誠実にお付き合いするのは当然です。
しかし、抗議しなければならない時は、毅然と対処すべきで、その為には、自分の国は自分達で守ると云う気概が必要でしょう。
日本は、領土からみても、人口からみても、大国なのです。
素晴らしい科学技術も保持しています。
それなのに、小生が思うに、国の気概は無きに等しく、外交においても遠慮し過ぎなのです…。
いつも先戦の事を、反省、反省と言って、歴史を学ぶ事なく、他国の歴史観を押し付けられているばかりでは、若い人は自信を無くしてしまうでしょう。
もう戦後60年以上経っているのですよ…。
戦争に関しては、一方だけが悪い訳ではないと思います。
良い意味で、若い世代の人達が、祖国に誇りを持てるように、政治家、官僚、教育者、そしてマスコミの皆さん、宜しくお願い致します。

Leave a Reply

You must be logged in to post a comment.