院長の独り言 229 ; 京都旅行(その三)

幸運にも、大人気の金閣寺で予定より時間が掛からず、スムーズに見学出来きました。
金閣寺を充分に堪能出来たし、小雨も降っていたので、ホテルへ引き揚げようとも思ったのですが、まだ午後4時前です。
思い切って、龍安寺の石庭を見学する事にしました。
運良く、龍安寺に着く頃には、雨も上がっていました。
お日様は拝めませんが、傘は必要無さそうです。
普段は、ヨーロッパ人が大勢、石庭の前で陣取って、長い間、瞑想に耽(ふけ)っているそうで、中々、座ってお庭をジックリ見る事が難しいそうです。
今日は天気もイマイチ、おまけに原発事故の影響で、外国人の姿もまばらで、縁側の一番、先に腰を掛けて、ゆっくり石庭を見る事が出来ました。
竜安寺で瞑想
龍安寺は臨済宗派の禅寺で、細川勝元が1450年に創建したのですが、ご存知のように、山名宗全と対立。
金閣寺と同じように、応仁の乱の際に、焼失してしまいます。
その後、1499年に勝元の子、政元によって再建され、現在に至る訳です。
禅の精神は、欧米の人達にも支持されている事もあって、彼ら観光客に龍安寺は大変、人気が高いのです。
小生も、今回は念入りに、石庭を隅から隅まで見学しましたが、確かに見れば見るほど不可思議なお庭です。
この庭をはじめに考案した人は、ユニークな宇宙観を持っていたのでしょう。
竜安寺石庭
普通、あのような庭は考え付かないものです。
庭木が綺麗に配されている庭や、芝生が生え揃っている手入の行き届いた庭も、確かに清々しさを感じますが、龍安寺の石庭には、不可思議な魅力を感じました。
1975年(昭和50年)に京都を訪れたイギリスのエリザベス女王が、この龍安寺の石庭を絶賛したのを切っ掛けとして、ヨーロッパでは禅ブームが起きたとされています。
箱庭
対照的な金閣寺と龍安寺の庭園を楽しみ過ぎて、少々、足がむくんでしまい、ホテルまで、タクシーのお世話になってしまいました。
夜の食事は、肉料理をホテルの近くにある小料理屋さんで愉しみ、疲れはしましたが、一日目を無事に終えたのです。

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