院長の独り言 230 ; 京都旅行(その四)

久し振りの京都駅に着いた、旅行初日の午後。
小雨が降ったり、止んだり…。
雨雲を見上げながら、これ以上、天気が悪化しない事を祈りつつ、まず金閣寺に向かいました。
天気は良くなかったのですが、そのお陰か、大人気の観光地、金閣寺や龍安寺は混雑していません。
予想以上に、古寺を愉しむ事が出来ました。
そして旅行二日目、5月2日月曜日です。
昨夜、肉料理をたくさん頂いたので、朝起きても、食欲が全く湧きません。
朝食を抜こうと思ったのですが、予定では、坂道を歩かなければならないので、軽めの食事を摂る事にしたのです。
ホテルの近くの喫茶店に入り、パンと卵入りのサラダ、それにコーヒーをブラックで飲みました。
今回の旅行は、二泊三日の小旅行です。
息子や山森君、そして女性スタッフ皆さんのお陰で、5/2(月)は平日ですが、医院を任せきりにして、休ませて貰いました。
本日の観光予定は、清水寺に先ず行き、清水坂、産寧坂(さんねいざか)と二年坂の三つの坂を歩き、その途上にある雑貨屋、名物のお菓子屋、お土産屋をヒヤカシながらブラブラ、高台寺まで探索したのです。
京都の小路
天気予報では、昨日と違い、朝から好天に恵まれるとの事でした。
ところが、ホテルを出て驚いたのですが、京都を取り巻く山々が全く見えないほどに視界が悪いのです。
お日様も全く見えません。
今日は晴天の筈なのに、天気予報が外れたのかと思いました。
結局、気象庁は予想を外していなかったのですが、この汚れた空気の原因は、中国大陸からの『黄砂』と分かったのです。
毎年の事ですが、目も喉も痛いし、この黄砂、何とかならないものでしょうか?
黄砂に出鼻を挫かれた感じでしたが、気を取り直して、清水寺に向かいました。
清水寺の由来は、奈良時代末期に、征夷大将軍 坂上田村麻呂が千手観音像をこのお寺に安置したのが始まりです。
『清水の舞台から飛び降りる』で知られる本堂をはじめ、仁王門など現在、清水寺に残っている国宝は、家光(徳川三代将軍)によって再建されたものです。
本堂は、有名な清水の舞台です。
辺りはひと、ひと、ひとで、混雑はしているのですが、いつもと違い、人との間に余裕があるので、舞台の先端まで直ぐに行く事が出来ました。
そこから見た下界には、境内の道を歩いている大勢の人々が、アリの行列のように見えます。
清水の舞台から
しかし普段なら、古都が若々しい新緑に映え、素晴らしい景色な筈なのに、今日ばかりは、黄砂のモヤで霞(かす)んで、何も見えません。
全く残念です…。
帰途、山道から振り返ると、たった今、立っていた清水寺の全景が目に入ってきました。
威風堂々、歳月の経た貫禄すら感じる清水寺は、世界遺産になるのが当然といったところです。
下の山道から見上げると、今度は逆に舞台に立っている大勢の人が小さく、人形のように見えて、箱庭のようでした。
清水の舞台を振り返る
もう少し清水寺を見ていたかったのですが、時間の関係上、後ろ髪を引かれる思いで、先に進みました。
途中で、ひと休み。
抹茶を頂いた後、高台寺に向かったのです。
(次回に続く)

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