院長の独り言 179 ; 早朝の交通事故

仕事の関係で、今日(2月4日)は何時もより早く家を出て、息子の運転する車に乗り、診療所に向かいました。

朝5時過ぎなので、外は真っ暗です。

冬の真っ只中、暗いだけならまだ良いのですが、寒いのには敵いません。

ほとんど人の姿も無く、車もあまり走っていません。

ところが、脇道から甲州街道(国道20号)に出た途端、様相がガラッと変わり、車の往来が激しくなり、流石、第一級国道と云った感じです。

トラックを中心に朝の暗いうちから忙しそうに車が行き来しているのです。

何時も混んでいて渋滞で悩まされるのは、日野橋の五叉路。

今日はまだ朝の5時と云う事もあってか、順調に通過出来、ホッとしていた時です。

隣にピタッと、小さなバイクが並走しているのに気が付きました。

そのバイクの運転が少々雑なのです。

ヘルメットに隠れていて、しかも周りが暗いので、あまりハッキリとは見えないのですが、50歳前後のおじさんのようです。

交差点の赤信号でも無視して突っ込みそうになり、少しフラついている様なので、アルコールでも入っているのではないかと思うくらいです…。

片道2車線、我々の車は内側の車線の方を走っていました。

外側の車線を走っていたバイクが、急に我々の前に車線変更して、前に割り込んできたのです。

随分と乱暴な運転に腹も立ったのですが、冷静になって、間隔を少し多目に空けて、暫くバイクの後ろを注意しながら走っていると、急にバイクが右折しようとしたのです。

その途端、勢い余ってバイクは横転してしまいました!

バイクが反対車線に飛び出して転んだところへトラックがバイクに乗り上げ、その勢いでおじさんは跳ね飛ばされて、我々の車の前にはじき飛ばされて来たのです。

咄嗟(とっさ)の事でしたが、息子が急ブレーキをかけて倒れているおじさんの寸前で止まる事が出来、間一髪!!!

大事故に成らずに済みました…。

はねたトラックは陰も形も無いほどに脱兎の如く、反対車線を走り去ってしまいました。

バイクおじさんの100%自損事故で、トラックには全く責任がないのは明らかでした。

さらにビックリですが、事故現場が交番の真ん前だったのです。

目撃者が警察官だったので、我々も面倒な事に巻き込まれないで済んだのは、『不幸中の幸い』でした。

お巡りさんが2人、目の前で事故をしっかり目撃していたのです。

『よく轢かなかったね…』とお巡りさん。

その時、息子はと云うと警察官より素早く携帯電話で119番していました。

命は大丈夫な様でしたが、ズボンの下からかなり出血していたのです…。

自力で立ち上がっていたので、奇跡的に軽傷で済んだようです。

事故の起こった場所は、国道20号(甲州街道)に架かっている八王子の大和田橋近辺で、この場所は江戸三大刑場の一つだった大和田刑場跡だそうです。

この刑場では、主に多摩の罪人を処刑していたそうです。

甲州街道に架かっているこの大和田橋付近では交通事故がよく起きるので、首を切られた罪人の祟りのせいだと噂されている気持ちの悪い場所なのです。

我々が事故には関係ないと云う事で、目撃していた警官も直ぐ解放して呉れました。

自分が安全運転していても、事故に巻き込まれる事もあるのです。

私もそうですが、皆さん、運転には充分注意しましょう!

早朝から、本当にビックリさせられました…。

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