院長の独り言 180 ; 恐竜の絶滅について
先日、テレビ番組で恐竜の絶滅をテーマに放送していました。
私も小学生の頃から恐竜についての本を読み、ステゴサウルス(草食性恐竜)やティラノサウルス(肉食性恐竜)など、大型恐竜の想像図を眺めるのが大好きでした。
恐竜は中生代の初期(三畳紀)に、原爬虫類から派生したとされています。
三畳紀とは、今から約2億5千万年前~1億9千万年前の6千万年の期間を指しています。
その恐竜が突然、この地球上から姿を消してしまったのです…。
恐竜の突然の絶滅については、色々な説が有ります。
その中で現在、一番有力な説が大隕石の地球衝突説です。
おおよそ6500万年前の白亜紀に、大きな隕石が現在の北アメリカ大陸メキシコ湾付近に激突した事が原因で、地球の気候が大変動をきたし、その気候の大変動が原因で恐竜が絶滅してしまったとされている説です。
その隕石衝突説が絶滅の決定的原因であるかの如く、番組のイギリス人キャスターは強調していました。
およそ2億年間、地球上で我が物顔に振舞っていた恐竜が、突然にいなくなったと言っているのです。
現在の地球上では千差万別。
数え切れないほどに多種類のホ乳類や爬虫類、両生類、魚類、昆虫類などが生息しています。
勿論、沢山の種類の植物も然りです。
しかし恐竜は全くいません。
鳥類が恐竜の生き残りだとする説が近頃浮上してきていますが、まだハッキリとは分かっていません。
我々にとっての恐竜のイメージは、映画やテレビで御馴染ですが、凶暴で大きな図体をした、失われた世紀の食物連鎖の頂点に君臨していた大王と云ったところです。
化石で発見されているのですから、確かに40トン以上の大恐竜も沢山、生息していたのは事実です。
しかし小犬ほどの体長の恐竜も、化石として結構、発見されているのです。
恐竜のイメージとは程遠い、可愛い恐竜です。
ホ乳類と同様に大小様々、色々な種類の恐竜の化石が見つかっています。
確かに恐竜絶滅の原因として、大隕石衝突による影響は大きいでしょう。
気候が大変動した事により(隕石の衝突により、莫大な量の塵が全地球上に舞い上がり、2~3年間は太陽光が遮られ、地球全体が大寒冷期になったとされています)、先ず太陽の恵みが大減少したので植物が枯れ、草食性恐竜が死に、その草食性恐竜を捕食していた肉食性恐竜が絶滅したと言われているのです。
が、いくら気候が大変化して食物が激減しても、チビ恐竜ぐらいは生き延びる事が出来ない訳が無かったでしょう。
そして現に、恐竜と親類のようなワニやトカゲは、今でも地球上に生息しています。
その大危機を乗り越えているのです。
人間の先祖のホ乳類も生き延びているのだから、我々も現在、存在しているのです。
他の色々な種類の生物、両生類、魚類、昆虫類などが生き残っているのに、恐竜だけが全種類、絶滅してしまうほど、恐竜は弱(やわ)な生物だったのでしょうか。
皆さん、如何(どう)思いますか。
小生は、恐竜が絶滅した決定的な他の要因が有る様な気がしてなりません。
考えも及ばないような、もっと恐ろしい理由が有る様に思えてならないのです。
例えば、隕石が地球に衝突しようがしまいが、『恐竜は2億年で絶滅する事になっていた』のではないでしょうか。
隕石衝突が、少しは絶滅時期を早めたかも知れませんが…。
もしかすると、われわれ人間にも『絶滅因子』が、その遺伝子レベルに埋め込まれているかも知れません。
100年後か1億年後か、想像は出来ませんが。
これは、いつもの様に小生の独り言ですよ。