院長の独り言 166 ; 政府やマスコミによる情報の選択にはうんざり…
本来、国民に知らせるべき情報を、変に隠ペイしたがる悪癖が、政府やマスコミにはあります。
この民主主義の世の中、隠す事ほど罪深い事は無いのではないでしょうか。
世の中で、起こった事が国民生活に少しでも関係があると思われたら、内容の善し悪しに関係なく、国民に迅速に全てを報告する義務が政府やマスコミに生じるのは当然の事です。
皆さんご存知の先般の尖閣諸島の事件でも、何であのように、官邸主導で国民に情報を隠しているのか理解に苦しみます。
隠す理由が何だったのか教えて欲しいものです。
お隣の国、韓国では同じ様な事件が起きたら直ちに国民に知らせています。
我が国では、隠しに隠しています。
余程、政府は国民の事を信用していないのか馬鹿にしているのでしょう。
しかし、国民をもし馬鹿にしているのならお門違いと言うものです。
政府も国会議員もその馬鹿にしている国民から選ばれているのですから。
まったく天に向って唾を吐いている様なものですよ。
欧米のマスコミだったら、もしこの様な隠し事が明らかにされたら、政府に対して、猛烈なバッシングの嵐になる事でしょう。
小生は何も、マスコミが諸々な事象に対して、もっと批評的である事を望んでいる訳ではありません。
少なくとも、国民の生活と福祉に関係する事実だけは、淡々と正確に国民に知らせれば良いのではないでしょうか。
しかし、政府が事実を隠して国民に知らせない事に対しては、マスコミは大いに怒るべきです。
特にNHKは民放と異なり、全ての家庭から強制的に放送受信料を徴収している訳ですから、国に強い影響を及ぼすような法案が国会に提案されたら直ちに全国に放送すべきでしょう。
受信料を強制的に徴収されている国民の中には、保守派もいればリベラル派もいるし、民主党を支持している人、自民党、公明党、共産党を支持している人など、その政治的立場は千差万別です。
従って、NHKは与党民主党に都合の悪い事でも、自民党、公明党などの全ての党に都合の悪い事でも依怙贔屓せずに、淡々と何でも隠さずに、国民に報告する義務が有るのではないでしょうか。
例えば、以前から気になっていた事ですが、自分の周りの人達、ゴルフ仲間、よく行く食べ物屋さんに集まる人達、医療関係の友達などに外国人の地方参政権についての意見を訊いてみると、殆どの人が『何、それ?』と云った感じです。
現在、『外国人の地方参政権』について、NHKや大手の新聞のマスコミの場で報道する機会など、ほとんど無いでしょう。
日本には色々な考えの人がいるのですから、『外国人の地方参政権』の法律としての善し悪しは、われわれ日本国民が一人一人考えて結論を出せば良い事です。
ただ、事実上の国営放送局であるNHKが『外国人の地方参政権』についての内容を国民にほとんど解説せず、与党民主党から法案として国会に提出されようとしている事実を、全く放送しない事が問題だと言っているだけです。
全国民に『外国人の地方参政権』がどの様なものなのか、その内容を事細かに知らせる義務がNHKには有るのと違いますか。
NHKは国民に影響のある事象を、全国津々浦々に知らせる事こそ、最も大切な業務だと小生は思っています。
その為にこそ、受診料を国民は安心料として納めているのですから。
『外国人の地方参政権』の様な、国民生活に重大な影響を及ぼす事柄を国民に知らせず端折っているようでは、NHKが泣くと云うものです。
またNHKは、大変素晴らしい番組を沢山放送している事も事実です。
勿論、小生はNHKの製作する番組を、信頼もしているし愛着も持っています。
ただ、『外国人の地方参政権』についての報道をNHKは放送しないで、隠しているように思えてならないのです…。
尖閣諸島の事件を官邸が隠した様に、隠す理由が何かNHKには有るのでしょうか。
インターネット上では、NHKの番組上で『外国人の地方参政権』賛成の立場から、印象操作のようなタレントの発言があったとの情報が流れています。
是非、日本国民、特に過疎地域の人達に、この法案が成立した時に、どの様な影響が降りかかってくるのか細かく説明して下さい。
NHKは我が国が世界に誇る日本の国営放送局で有り、日本国民の味方だと私は心より信じています。
でなければ、NHKを乗り越えて、インターネットの方が情報確度の高く、伝播速度の速い、便宜性も有るメディアになり変わるでしょう。