院長の独り言 47 ; 効果的に煙草を止める方法?
たばこをどうしても止める事が出来なくて、気が滅入っている方も大勢いることでしょう。
恥ずかしい話ですが、私も『何度』も『何度』も禁煙しました。
禁煙しても禁煙しても、また、吸い出してしまい、家内に『意思軟弱だ』と笑われていました。
煙草を吸い始めたキッカケは、大学に入学して初めてのコンパで、友達から勧められて、貰った煙草を興味半分の気持ちで吸った事です。
思い掛けず、一服深く吸ってしまい、始めは頭がクラクラして気が遠くなりそうになり、その後、何と無く気持ちも良く…。
それが病みつきのキッカケになって、煙草の毒牙に、すっかり引きずり込まれてしまいました。
しかし、少し大人になった気分がしたものです。
当時、タバコが身体に悪いなどとは、お医者さんも誰も言っていませんでした。
かえって、精神的にリラックスして、タバコは良いと云う人もいました。
何時だか忘れましたが、或る時から煙草を吸っていると肺癌になると云われるようになり、周りの人にも害をもたらす、いわゆる副流煙の害が言われ出したのです。
それでも、禁煙に何度も挑戦して、失敗を重ねていました。
少しずつ本数を減らす作戦を採用したのですが、結局、それも上手くいかずに、禁煙しても一カ月足らずで、また吸い出す始末です。
開業してからもタバコが止められず、患者さんを一人、診療し終わる度に、一服していました。
止めるキッカケは、患者さんが『先生の手は煙草臭い…』と抗議された事でした。
仕事柄すごくショックを受け、これは止めなければ…と思いました。
いくら手を洗ってもタバコ臭さが完全には取れていなかったのです。
煙草を吸わない患者さんはみんな気付いていたのに、遠慮していたのだと分かり、本当に恥ずかしく思い、その瞬間から煙草を止める決意をして、現在に至っています。
受付の女性が何時から又、煙草を吸いだすか内心興味をもって見ていた事を後から聞きました。
それから一本も吸わなかったので、今でも『先生は意思が強い!』と、煽てられて悦にいっています。
その時の年が36歳、今が71歳ですから、禁煙して35年間になりました。
その後、友達に禁煙の相談をされた場合、少しずつ本数を減らす止め方では、絶対禁煙は出来ない事、禁煙を本当に実行する気なら、思った瞬間に止める事だと進言しています。
その方法で何人もの成功者を世に送り出しています。少し大袈裟ですかねぇ…。