明日への活力
日々、診療を行っていると
患者さんから様々な言葉をかけられます。
先日、ふとこのようなことをおっしゃっている方がいました。
「先生、私、自分が治療を始めてから、テレビに出ている人を見ていても
歯並びや口元が気になるのよ、あの方も治したらいいのに」と。。
いかにも耳にしそうな台詞とお思いかもしれません。
でも、
この台詞には、患者さんの満足の気持ちがこめられていることを感じました。
とくにこの患者さんは、お口全体に渡り大幅な改善を行った患者さんでしたので
治療期間も長く、治療に関して悩むことも多々ありました。
家に帰っても、電車に乗ってても、頭から常に離れない時期もありました。
そうした患者さんの口から洩れた、ひとり言のようなこの言葉に
私は大きな安心を得たのと同時に、
多大な勇気をいただきました。
こうしたちょっとしたコミュニケーションの中から、
明日の臨床につながるエネルギーがわき出ることもあるのです。