院長の独り言 333 ; 大腸内視鏡のあと、いろいろ…
大腸ポリープ切除後、『2週間は食事に注意するように!』と病院で注意を受けました。
ポリープを切除する時、先ず、ポリープの首根っこに、輪を掛けます。
その輪の上部を、電気メスで切除した後、クリップで止め、止血するのです。
傷口をしっかり縫っている訳ではないので、もし食べ物が傷口に引っ掛かると、出血してしまうのです。
従って、引っ掛かりやすい野菜類、豆類、果物類、海産物など、繊維性の強い食べ物は禁忌で、肉や魚なども勿論、駄目です。
毎朝、日課にして飲んでいた野菜ジュースも止められました…。
何しろ、万が一でも出血してしまうと、開腹して傷口を縫う羽目になり兼ねません。
『開腹はご勘弁』と云う事で、お粥やパンなど、食べた気のしない軟食を2週間も、指示された通りに我慢して食べました。
おかげで、70年余、酷使し続けた消化器官がスッキリ綺麗になった気がします。
ゲッソリ痩せてしまいましたが…。
2週間後、病院を再診し、切除したポリープの病理組織診断の結果は、幸い異型度が低いとの事で、ホッとひと安心です。
先生の診断では、CT検査も受けた方が良いと云う事で、肺から腎臓まで20分程度の時間をかけて撮影して貰いました。
その結果がどうなるのか、心配の種は尽きません。
食事制限について先生に尋ねると、『どうぞ、どうぞ。もう普通食を召しあがってください!』と許可が出たので、今、恐る恐る量を減らして食べ始めました。
診断を終えての帰り際に、小生の酒好きを知ってか知らずか、『アルコールも深酒しなければOKですよ!』と、先生は笑いながら声を掛けてくれました。
ところが、ポリープ切除の前後の一カ月間、完全に禁酒したせいか、あんなに許可が出たら飲もうと思っていたお酒を正直、飲む気がしないのです。
従って、現在も禁酒を続けています。
いつまで続くやら分かりませんが…。
ここ数週間、家族にも、病院スタッフにも、患者さんにも、大変、気を使って頂き、助けて頂きました。
開業以来、大病をした事が無かった小生としては、ポリープが数個見つかった時、『もしかすると、今度こそ駄目かも知れない…』と、心配していたのです。
そうすると、更に皆さんに迷惑を掛けることになります…。
健康であり、美味しく食事を頂けている有り難さ。
皆さんに支えられて生きている有り難さを、しみじみと感じ入っている次第です。