院長の独り言 332 ; 大腸内視鏡検査を受けたら、ポリープが数個見つかりました…

先月初旬、定期的に行なっている血液採取を、息子にして貰いました。
検査の結果、6種類の腫瘍マーカーの中で、CEA値が正常基準値を超えてしまったのです…。
そこで、以前から気になっていた腸の疾患、大腸ポリープや腫瘍が有るのか無いのかを診て貰う為に、都内の病院へと大腸の内視鏡検査を受けに行きました。
CEA値は、内蔵にできるポリープや腫瘍など、病理的には『腺がん』の診断に使うのです。
6月7日(木)に予約していた御茶ノ水のクリニックを受診して、大腸内視鏡の検査をしました。
まだCEAの値が正常値を少し超えた程度なので、本人とすれば軽い気持ちで検査を受けたのです。
勿論、大腸の内視鏡検査は生まれて初めての経験です。
検査する前に、まず2リットルの大腸洗浄液を飲まなければならないので、吃驚(ビックリ)しました。
目の前に白い液体2リットルが入ったポリエチレンの容器がドーンと置かれた時は、『これは大変な検査を受ける羽目になったわい…』と、内心、少々の後悔をしました。
7~8人の受診者が一緒でしたが、皆さん、うんざりした様子で洗浄液と戦っていました。
全員、当然ですが、無口で緊張した面持ちです。
飲み切った後、洗浄液で大腸が綺麗になった人から内視鏡の置いてある検査室に入ります。
幸い小生は、一番早く検査室に入る事が出来ました。
先ず、大腸の動きを緩慢にする薬を腕の三角筋へ筋肉注射です。
その後、お尻に内視鏡が入ります…。
若い頃から胃弱で、胃カメラ検査は何度も受けていたので、大腸の内視鏡検査を受けるに際し、全く恐怖感はありませんでした。
ただ、一寸恥ずかしい気持ちはあったのですが。
胃カメラを飲む時は結構、吐き気がして辛い思いをしましたが、今回の検査は全く痛くないものとタカを括っていたのです。
ところがカメラが腸の奥に押し付けられるように入って行き、大腸内部の最初の角を曲がる時に、かなりの内蔵深部痛を感じたのです!
深部痛は何とも言えない、気持の悪い感じの痛みです。
しかし、直ぐ検査も終わるだろうと我慢していたのですが、次の角に内視鏡が入る頃になると、今度は激痛が走ったのです。
『先生、まだ当分この痛みは続くのですか?』と冷や汗をかきながら尋ねたところ、『まだ、まだ』との事。
お願いして、鎮痛薬を静脈からワンショットで入れて貰ったのです。
実は通常、鎮痛薬を検査前に注射で打つのだそうですけど、うっかりして忘れていたそうです…。
その後、ゆっくり時間をかけて、小腸の一部と大腸全部の検査を受けたので、鎮痛薬を打って貰って、本当に良かったと思いました。
結果、大腸ポリープが幾つか見つかり、即座にポリープ切除術を施して貰ったのです。
術後、1時間をかけて止血液の点滴をした後、看護師さんから『野菜、果物、肉類、豆など線維性の強い物や油っぽい物は、2週間程度は絶対口にしては駄目!』と声を強くして注意を受けました。
勿論、運動も禁止され、仕事も無理をしないようにとの事でした。
もし、クリップで止めたポリープ切除部が切れてしまい出血すると、今度は開腹手術になるかも知れないと脅かされました。
思ったより大変な経験をしてしまい、シュンとしてしまいましたが、反面、宿題をやり終えた達成感(?)もあります。
2週間後の病理診断の結果、ポリープが癌化していない!と出るまでは、本当のところ、まだまだホッと出来ないのですが…。

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