院長の独り言 232 ; 京都旅行(その六)

昼食後、観光用のタクシーを手配して、三十三間堂に向かいました。
料金は、3時間で9千円です。
私が高校生の時に行った修学旅行では、観光バスで名所旧跡巡りをしました。
皆さんご存知の通り、古都である京都には、狭い道路と坂道が多いのです。
バスなので、当然、狭い道には入る事が出来ないので、バス用の駐車場に止めて、その後は、結構、シンドイ徒歩での観光でした。
今時の修学旅行は、4人一組で、タクシーに分乗し、自分達の気に入ったお寺や神社を見学するのだと、乗ったタクシーの運転手さんが話していました。
タクシーなので、狭い道でも平気で入れるので、歩く事は殆どありません。
お昼御飯も有名な老舗で、懐石弁当を食べるそうです。
別に、僻(ひが)んで書いているのではないですよ。
ただ時代の違いを感じているだけです(やっぱり僻んでいるのかな…)。
つまらない話を書いて失礼しました。
三十三間堂と言えば、1000体の千手観音立像が直ぐ頭に浮かびます。
実際、ずらっと並んだ立像を目の当たりにすると、実に壮観であり、圧倒されてしまいす。
一つとして、同じお顔の仏像は存在しません。
解説によると、1000体(実際は1001体)のうち124体が、平安時代に作られたお像です。
その他のお像は、鎌倉時代のものだそうです。
三十三間堂は長さ120メートル、柱の間が33に仕切られているところから、その名がついているのです。
『蓮華王院本堂』が正式の名前です。
平安時代後期に、権勢を誇った平清盛の財政協力の基に、後白河天皇により創建されたのですが、残念ですが、暫くして焼失してしまいます。
その後、鎌倉時代に、本堂だけ再建されて、現在に至る訳です。
もし万が一でも、再び火災で、三十三間堂が焼失でもしてしまったら、沢山のお像が一遍に無くなってしまうのですから、国家の大損失です。
しっかり管理して欲しいものです。
中央に本尊の千手観音坐像が祀られていて、そこを境に500体の千手観音立像が左右に配置されており、両端に国宝の風神像と雷神像がユーモラスな表情で見下ろしています。
前列に平安時代作の国宝の28部衆像が安置されています。
ちなみに1001体の千手観音立像は国宝ではなく、重要文化財との事です。
(次回に続く)
三十三間堂

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