院長の独り言 212 ; 太陽のエネルギーを電気に変換出来ないものか?

太陽こそ巨大な核爆弾の塊のようなものです。
太陽の直径は約150万kmです。
太陽系の質量の約99.9%が、太陽です。
残りの質量0.1%が、地球や木星などの惑星、月などの衛星、小惑星や塵の合計と云う事になります。
如何に太陽が大きいのか、理解出来ると思います。
太陽の中心10万kmを中心核といい、熱核反応を起こしていて、その熱が太陽の光と熱の源です。
そのエネルギーが太陽の表面に出て来るのに、なんと20万年以上もかかると言われています。
20万年ですよ!
あまりにも話が大き過ぎて現実離れしていて、嘘のような話ですが本当の話です。
繰り返しますが、中心核の熱核反応で生まれたエネルギーが、20万年以上かけて太陽表面に出てきて、その熱と光が地球や火星などの惑星にそそがれると云う訳です。
要するに、地球にもたらされる熱と光は、太陽の中心で起こっている熱核反応の賜物と云う事です。
この太陽からのエネルギーを電気に変換出来たら、われわれ人間にとってこんな幸せな事は無いでしょう。
驚く事に太陽が地球にもたらす約1時間のエネルギー量で、全世界の一年分の電気使用量を賄(まかな)得てしまうのです。
おまけに化石燃料(石油、石炭)のような有害廃棄物は出ません。
良い事尽くめですね。
原子力発電所なんか全て廃棄してしまって、太陽発電に変換してしまうべきです。
が、そうは問屋が下ろしません。
まず太陽熱を集めるには、膨大な広い面積が必要なのです。
今の技術では、満足する電気量を造り出すには、地球が三つも四つも必要です。
おまけに以前のブログにも書きましたが、電気は貯める事が出来ません。
夜や雨の日には、電気が供給出来ないのです。
しかし、いま流行(はや)りのソーラパネルを屋根に付ければ、少しは役に立つかも知れません。
太陽のエネルギーを狭い場所に集積出来る技術が生まれると良いのですが…。
現在のところは、太陽エネルギーで満足出来るような電気量を確保するには、SF小説の世界、ドラえもんの世界で、夢の中の話でしょう。
しかし日本の優秀な科学者によって、遠くない将来に発明されるかも知れません。
そうなれば、人類は安泰と云う事になりますね。

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