院長の独り言 210 ; 希望の光を見失わない!

東北地方が大津波で被災した様子がテレビ画面に映ると、私は自然とアメリカ軍に空襲を受けた、60年前の東京の街を思い出してしまいます。
当時、空襲で亡くなった人も多かったのですが、命からがら逃げ延びた人も、夜が明けて、太陽の光に照らし出された一面の焼け野原に愕然としたようです。
戦災前に親父に連れて行ってもらった銀座は、多くの人で賑わっている華やかな街でした。
そして敗戦後、疎開先から帰って来て私が見た光景は、大津波に流された後の宮古や大船渡の瓦礫の山と酷似していたのです…。
このところ、八王子でも寒い日が続いていますが、東北地方はさぞかし寒さが身に応えていると思い、本当に心が痛みます。
被災者の方々は現在、緊張感で持ちこたえていると思うのですが、二月三月(ふたつきみつき)と時が経ってくると、次第に虚脱感が湧き出てくるのではないかと心配しています。
現実を受け止めれば受け止めるほど、悲嘆に暮れることとなるでしょう。
このような大災害に遭ってしまうと、オプティミズム(楽観主義)者でも、ペシミズム(厭世観)に陥るのは当然の事と思います。
一般的には、巨大な災害の後は、暫くの間はインフラが回復しません。
余りにもダメージが大きいので、電気、ガス、水道などの整備だけでも時間が掛かります。
遅々として進まない復興にイライラもするし、このまま一向に良い方向に進まないのではないかと、将来を悲観してしまう事に成り兼ねません。
しかし自分のつたない経験ですが、戦後の復興の様子を今思い出すと、遅々として回復が進まなかった世の中が、或る日を境に、急に加速度的に多方面から回復し出したのです。
一旦、復興の加速度がつくと、全てが良い方に動き出し、新幹線のように突っ走り、『あれよ、あれよ』という間に、世界第二の経済大国に上り詰めてしまいました。
少なくとも、ここ1~2年間は暗いトンネルの中に居るように思われますが、東北の被災者の方々、希望を持って頑張って下さい。
政府も無駄な経費を省いて、税金を集中的に被災者の為に投入するに決まっています。
ある日、突然、トンネルの暗闇から抜け出す事は間違いないのですから。

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