院長の独り言 148 ; 東欧への旅 第7日目 -プラハ観光-

今回のツアーも第7日目に入りました。

このツアーの東欧城めぐりの中でも、最も規模の大きい城がプラハ城です。

プラハ城朝の景色

まず、お城の敷地に入ると、ストラホフ修道院があります(写真撮影は禁止です)。

この修道院には他では見る事が出来ない、中世の秘蔵の蔵書が沢山、無造作に置かれていました。

一見、どうでも良いような貝殻やタツノオトシゴの標本、サンゴなどが、一緒クタに置かれていたのには驚いてしまいました。

城内の敷地は大変広く、修道院以外に大聖堂、教会、王宮などが存在しています。

これらの建造物の説明はガイド本に詳しく出ているので省かして貰います。

敷地内は世界各国からの大勢のツアー客で溢れていて、さながらオリンピック会場に観客が一杯、集まって来たようです。

この一週間、多くの似たような歴史的建造物を見過ぎて来たので、お城や聖堂を見ているよりどちらかと云うと、様々の違った国の人々の顔や色々な異国の言葉を聞いている方が大変、興味深いものです。

違った国の人とは同じ言葉を分かち合えないけども、身振り手振りで、お互いニコニコ挨拶を交わす事は面白いもので、『メキシコ!』、『イタリ―!』、『ジャパン!』などと適当に言って握手して国際交流してきました。

また、城内にあるヴィート教会のステンドグラスは見事でした。

ヴィート教会正面

ヴィート教会のステンドガラス

色々な建造物を見終わって、お城の正門に出てきました。

プラハ城の門

プラハ城の衛兵

その門を出た所が絶好の見晴らしポイントになります。

プラハ城からの眺望

これから見に行く観光名所『カレル橋』が遠く、眼下に見る事が出来るのです。

城正門から長い階段を下りて行き、マラーストラナという繁華街地区を抜けると、いよいよ今日の観光の目玉、カレル橋が眼前に見えてきました。

カレル橋全景

無実の罪で、このカレル橋から逆さ吊りにされて処刑されたヤンという人の像が、橋の中央の欄干に建てられていて、そこに付いているプレートに触ると願いが叶うと云う事です。

一生懸命、何とか、このプレートに触って、幸運を手にしようと沢山の人が群がっていました。

カレル橋の賑わい

恥ずかしながら、私もそのプレートに人の波を押し分けて触ってきました…。

何しろ、多分、二度とこの地を訪れる事は無いでしょうから頑張ってしまいました。

ヤンさんの像

欄干に、小生にはガイドの人に説明されても、誰だか分からない偉人達が多数(30人!!)飾られていましたが、唯一、知っている偉人が一人、飾られていました。

皆さんご存知の学生の時に教わったキリスト教の宣教師フランシスコ・ザビエルです。

ここでザビエルの像にお目にかかるとは思いも及びませんでした。

カレル橋を渡って振り返ると、いま見て来たプラハ城がボルダ川(ドナウ川をチェコではこう呼ぶのです)を越えて向こうの丘に、何とも言えない神々しい姿で見えるのには、一同、感嘆の声を上げたものです。

カレル橋からプラハ城を眺める

ボルダ川の畔で昼食。

チキンロースト、チキンのブイヨンスープ、そして甘いケーキ。

相変わらず量は多目でした…。

バスと徒歩で旧市街の広場まで行き、色々なお土産屋を冷やかしで覗いて周りました。

チェコ語が分からなくとも、結構、何でも通じるもので、ボラれたり、間違いたりする事は皆無でした。

プラハの街の賑わい

この広場の呼び物はカラクリ時計で、1時間に1回、骸骨(がいこつ)人形の合図で、数体の人形が挨拶に出てくるのです。

それを見たくて、大勢の観光客がその時間に合わせて広場に三々五々集まってきて、広場は色々な国の人々で大賑わいになるのです。

小さなイベントを見た後、その広場から放射線状に延びている中の一つの路、通称『ブランド通り』をノンビリと歩いて行くと、インターコンチネンタルホテルに到着すると云う寸法です。

ひと休みした後、午後6時にホテルの最上階にあるレストランへ。

窓側の席に着いて、外の景色を眺めると、いま歩いてきたプラハの繁華街、広場、そしてカラクリ時計や街全体が、パノラマの風景として眼下に見事に展開。

プラハの街には、東京のような高層ビルは殆ど存在していません。

このホテルの最上階が10階程度ですが、そこからプラハの街の全体が良く見えるくらい街全体に高いビルが有りません。

レストランの店長は我々が日本人と分かると、料理を一品、サービスして呉れました。

残念ですが、料理の味はイマイチでしたが…。

毎日、濃い食事とバスと歩きの観光、後は一日の出来事をメモして寝るだけといった生活で、東京でのそれとの余りの違いに、身体が就いていけなくなった頃、グッドタイミングで、もうすぐ帰国と相成りました。

いよいよ明日がプラハ滞在の最後の日と云う事です。

(次回に続く)