院長の独り言 149 ; 東欧への旅 第7日目の夜編-プラハでオペラ鑑賞-
ツアー最終日です。
本日は終日フリータイムなので、朝8時にユックリと起きて、先ず八王子の石川歯科医院に電話を入れてみました。
留守番の若いドクターとスタッフ達の元気な声を聞けたので、『これでひと安心…』と胸を撫で下ろしました。
何しろ、小生だけが休暇を取って海外旅行をしているので、気が引けるのです…。
まあ、この歳まで歯科医師として頑張ってきたご褒美としては、嬉しい限りですが。
出発前、10日間のツアーは長いと思っていたのですが、早いもので、もう今日が最終日になってしまいました。
当地の朝8時は、日本の八王子では午後3時です。
治療の真っ最中との事なので、診療の邪魔にならないように『明日、プラハからヘルシンキ経由で日本に帰ります!』と告げて、電話を切りました。
それから何時ものように、ホテルのバイキングの朝食に行ったのです。
午前中は十分に休み、午前10時半頃にホテルを出て、ブランド通りを歩いて広場に行き、仕事を頑張っているスタッフへのお土産を買う算段です。
1時間程度費やしてお土産を買いましたが、皆が気に入って呉れると良いのですが…。
プラハ滞在3日目なので、広場の何処に美味しいレストランが在るとか、薬局が何処だとか、お土産屋やスーパーは何処にあるだとか…、街にかなり馴染んだ感じです。
馴染み次いでに、昼食の為にボルダ川とプラハ城が綺麗に見えるレストランを見つけたので、そこで食事を摂る事にしたのです。
レストランの窓側の席から見える景色を肴に、昼食を摂る事が出来て大満足。
そしてツアー最終日に、日本から予約していた夕方のオペラ観劇を楽しみに、着て行く服装などの準備のため、ホテルにイソイソと戻ったのです。
今回のツアー仲間でこのオペラを見に行く人は、われわれ家族以外いません。
私はと云うと、茶色の背広に用意してきたネクタイを締めて、少し普段よりカッコをつけ、意気込んでオペラ座に向いました。
国立オペラ座にはホテルからタクシーに乗り、15分程で到着。
6時半開演のところ、6時前には劇場の前に立っていたのです。
意気込んで行ったのですが、オペラ座に着いてみると、シーンとしていて誰もいません。
予約の日を間違えるはずも無く、兎も角、オペラ座が開場するのを待つしかありません。
6時15分頃に数人が劇場の前にパラパラと集まって来た頃、正門の扉がおもむろに開いたのです。
係りの女性に案内されて、ようやく席に着く事が出来ました。
場内には観客は殆ど見えません。
ガラガラなので本当に歌劇が始まるか心配していたのですが、6時半の開演少し前から席が埋まり出し、またたく間に満席になったのです。
これには少し驚きました…。
皆ツアー客の予約のようで、アメリカやイギリスなどの人達の他に、われわれ以外の日本人のツアー客も観劇に来ていました。
地元の人は全く見に来て無いようです。
あらためて周りを見渡してみると、よくヨーロッパ映画に登場するような円形劇場の内部は、天井のシャンデリアや周りの壁に立体感が在って、大変ゴージャス!!
前から4番目の中央の席をインターネットで予約していたので、視力の衰えてきた小生でもハッキリと観劇する事が出来ました。
料金は皆さんが想像しているよりも安く、この特等席で6千円程度でした。
もし日本での公演であれば、特等席は多分、数万円はかかるのでは無いでしょうか。
劇はシェイクスピアの有名な歌劇『オセロ』で、簡単に言えば男女の愛憎(主人公が嫉妬から奥さんを殺し、後に誤解と分かり後悔して自殺…)で、内容が単純なので、或る程度、話の筋を理解出来ましたが、何と言っても歌劇の歌い手の声やオーケストラの演奏がホール全体に大きく響き渡って迫力満点でした。
一生に一回はヨーロッパでオペラを観劇したかったので、良い経験をしたと云う事です。
主役オセロの男性も、その奥さん役のヒロインの女性も中年の俳優です。
一方、脇役の俳優は、男性はみな若くてハンサムで、女性も妙齢の美人です。
劇の筋が筋だけに、配役が逆の方が良かったような気がしないでも無い様に思いました…。
兎も角、無事にオペラを見終わって、ホテルに戻ったのは夜10時を過ぎていたのです。
今回のツアーも全ての日程通り無事に済み、ホッとしました。
明日はさらば東欧!
(次回は最終回)