院長の独り言 137 ; 明日は『防災の日』
6歳の時に疎開先の岐阜県中津川で、三河島断層大地震に遭遇した事は随分前のブログ(院長の独り言 42; 地震の経験)に書きました。
『関東大震災の被害を忘れないように…』と、今年も9月1日は『防災の日』と云う事で、防災訓練が各地で行われます。
通勤時に通っている多摩川の日野橋そばの河原では、毎年9月1日に、大規模な地震防災訓練が行われています。
多くの消防士や警察官、市役所の職員、一般市民が集合し、消防自動車、ハシゴ車、救急車、パトカーなどが勢揃いして、消火や怪我人の救助などの色々な訓練を集団で行うのです。
訓練する事によって地震の恐さをあらためて認識する事になるでしょう。
自分は小さい時に大地震を経験した事で、地震には大変関心を持っています。
東京都下に住んでいますから、関東地方のここ500年間の大地震についても、どのくらいの間隔で発生しているのかを遡って調べた事が有ります。
関東大震災は、1923年9月1日正午に発生。
M7.9と云う凄まじい地震でした…。
丁度、明日で87年目になります。
その前の大地震は、元禄の大地震で、1703年に起きています。
M8.1と云う、まれに見る大地震であったと物の本には書かれています。
関東大震災の220年前です。
また、その前の1293年、永仁の大地震(鎌倉大地震)は、関東大地震と同じ系列の地震である事が東京大学地震研究所の調査で明らかにされています。
即ち、『相模トラフ』と呼ばれるプレート境界で起こる大地震の事です。
この地震は1293年に起きていますから、元禄の大地震より410年前と云う事になります。
間隔はマチマチですが、末尾の年の数字が『3』であるのは、偶然とは云え、全く不思議ですね…。
その他に、地震の起こるメカニズムは異なりますが、安政の大地震は1855年に江戸の街に大きな被害をもたらしていますし、1649年には日光東照宮が被害に遭っている日光地震など、本当に数えると、多くの大地震が関東地方を襲っているのです。
そろそろ東京に大地震が来るのではないかと巷で囁かれていますが、地震の起きる間隔は当たり前ですが、自然現象なので一定では有りません。
ただ、関東大震災のようにM8級の大地震は、大体200年周期で、一回起きる程度である事を歴史は教えて呉れています。
しかし、M6前後の地震でも、直下型はどのくらいの間隔で起きるのかは全く分からないのが現状だそうです。
やはり、常に用心が必要なようですね…。