院長の独り言 109 ; 時には日常から解き放たれ、旅に出よう!
大学病院に所属していた時の医局の同僚と、一年に一回のゴルフ旅行を兼ねて、先日、日光に久し振りに行って来ました。
初日は東照宮、薬師堂、二荒山神社、輪王寺三仏堂、そして家康の奥宮と参拝したのですが、何しろ階段があまりにも多くて、足の筋肉がヘニャヘニャになってしまいました。
修学旅行中の元気な小学生が何組も来ていて、加えて外国人も大勢、この豪華絢爛たる徳川家の遺産を驚きの眼で見学していました。
三代将軍、家光公の門外不出のお像を現在、開帳しているので、余計に人気があるのだそうです。
東京の多摩から自動車で日光に行くには、ひと昔前までは結構面倒でしたが、今や、中央道~首都高~東北道と高速道路だけで、そのまま日光高速道路に繋がっていて、2時間ほどで目的地の日光についてしまいました。
朝からかなり強い雨が降っていたので、日光に行っても旅館から一歩も出られないのではないかと内心ガッカリしていましたが、現地に到着する頃には雨が嘘のように上がり、青空まで見えてきたのです。
いつも4人で一年に一度、ゴルフをプレーしていたのですが、今回は一人都合により欠席しました。
集まった元同僚3人と『俺たちは普段の行いが良いから日光の神様がほほ笑んでくれたのだ』と、何所かで聞いたような冗談を言い合いながら、快晴の日光を散策できたのです。
東照宮は何度参拝に訪れても、300年以上前に創った建造物には思えない程に煌びやかで、そして荘厳さが失われていないのには本当に驚かされます。
随分前に初めてイタリアを訪れ、ミラノのドーモ(大聖堂)を眼の当たりにした時には、その規模とデザインの華やかさに、異国に来たと云う実感を否応なく感じさせられ、随分、刺激を受けました。
日本には存在しない異質の文化を肌で触れ、積極的に異郷へと旅に出掛ける大切さを思い知ったのです。
それまでは国内旅行が多かったのですが、それから外国旅行へと随分出掛けました。
外国から来ている大勢の観光客も、日光を見て私と同じように思った事でしょう。
翌日も大変天気が良く、霧降カントリークラブでプレーしたのですが、このゴルフ場にはカートが用意されて無かったので、ボールを打った後も歩かなければならず、前日に東照宮の階段を上り下りの難行苦行した後の事でもあり、ラウンド終了後、3人ともがっくり疲れてしまったのです。
小生とすれば、2日間のきつい運動は数年ぶりでしたが、翌日には、いつもの様に患者さんに迷惑を掛けずに診療が出来たので、『まだまだイケるゾ!』と変な自信がついたのでした。
特段に体力に自信を失う理由もないのですが、何となく健康に不安を抱いていた今日この頃、すっかり気を良くしたのです。
たまには無理もするものですね。