院長の独り言 401 ;ガマちゃんが絶滅危惧種なんて…

職場には、息子の車に便乗して通勤しています。
先日、仕事を終えていつものように家に送って貰った時の話です。
帰宅した時、夜7時過ぎだったでしょうか、自宅前の道端で、小さな黒い塊が蠢(うごめ)いているのを見付けました。
『あれは何だ!』
もう辺(あたり)は薄暗くなっていたので、その黒い塊が何だか分からなかったのです。
腰を屈(かが)めてよく見てみると、その蠢いている小さな塊はガマガエル(ヒキガエル)でした。
車でヒキガエル(ガマガエル)を轢(ひ)いては、シャレにもなりません。
庭の木の下に、早速、放してやることにしたのです。
幼い頃から動物大好きな息子は手慣れたもんで、手で抱き上げて、私の家(実家)に持ち帰り、ふざけて、ガマを家内の目の前に『ほらっ!』と言って突き出したのです。
余程ビックリしたのでしょうか、家内は『ギャッ!』と叫び、その後、本気で息子を詰(なじ)ったのでした。
カエルなんぞ大嫌いな彼女は、暫くの間、息子をキッと睨みつけていました。
息子は笑って『ゴメン!ゴメン』と言いながら、キョトンとしているガマちゃんを木の端に置いたのですが、ガマは見た目より素早く、大慌てで、木の陰に身を隠したのには、私も大笑してしまったのです。
ガマガエルは、背中のブツブツした皮膚から、白い毒液を出すので、本当は充分注意をして取り扱わなければいけないのです。
みなさん、ガマちゃんには充分注意して下さい!
素手では絶対に触らないように!
このガマガエル、普段は昆虫やミミズなどを補食するために、夜間、アチコチ徘徊します。
昼間は、薄暗い木の下に穴を掘ってジッとしているのです。
繁殖期になると沼や池を探して、かなりの範囲を動き回ります。
ガマは、アチコチの池など、水の溜まっているところを繁殖場所として探すので、止むを得ず車道を渡らざるをえません。
昨今のモータリゼーションの時代、ガマちゃんが轢かれてしまう事故も多いのです。
しかも、自宅の庭に池があるなんて、この不況下では少なくなっています。
その結果、現在、ガマガエルは絶滅危惧種の仲間入りです。
私が子供の頃は、どこの沼にいっても、将来、ガマガエルに成長する小さなオタマジャクシや、イボイボのガマちゃんが、よく見かけられたものです。
ガマちゃんが絶滅危惧種の候補になるとは、本当にビックリです。
『カエル』は無事『帰る』といって、家に住み着くと縁起が良いと、昔から言われているので、姿が見えなくなると寂しいですね。
ヒキガエル

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