院長の独り言 391 ; いまどきのこども心

私から見ると、今時の小学生は、オマセの子供が多いのでビックリさせられます。
小学生の頃を振り返ってみると、私自身、本当に幼稚っぽかったものです。
勿論、私だけではなく、まわりの男の子も、女の子も、無邪気そのものでした。
学校の勉強を復習する以外、先ず自宅にいる事など、ほとんど自分はありませんでした。
外で遊び呆けていたのです。
夏休みの宿題と言えば、絵日記と簡単な自由課題。
例えば、昆虫の標本作りなどでした。
本当の意味で『夏休みは長期休暇!』のようなものだったのです。
塾は無かったし、夏休みに勉強をした思い出など、全く皆無です。
だから、遊びの思い出には、キリがありません。
殆ど毎日、通っていたプールで、15メートル潜水が出来るようになって、本当に嬉しかった事。
夏祭りで御神輿を担いで、水をジャンジャン浴びて気が遠くなって失神しそうになった事。
スイカ割りでトンデモナイ方向に行って、大笑いされたなど…。
小さな事柄でも、直ぐに思い出しまいます。
極端に言えば、私の子供時代は、夏はただ、みな子供だけで遊んでいれば良かったのです。
確かに今の子供達は、経済的には、私の子供時代と比較すれば、話すのも嫌になるほど恵まれています。
自分は貧乏暮らしの経験があるので、今時と比較して、『今の子供達はあらゆる面で恵まれている』と思えるのです。
今の子供達は、この豊かな生活が当たり前だと思っているでしょうから、別に自分達が恵まれていると云う実感は無いし、精神的にテレビなどから、大人の影響を受け易いので、子供らしさが希薄になるのではないでしょうか。
そして、塾通いや習い事で遊ぶ暇も無くて、気の毒ですね。
子供も色々と親に手をかけて貰っているので、親に大事にされるのが当たり前だと思っていることでしょう。
多分、子供達は親が思っているほど、親に感謝はしていないと思います。
かえって、われわれの子供時代は、食べるものでも、着るものでも、貧しいものでしたが、それでも親に感謝している人が多いようです。
『自分が稼げるようになったら、先ず親孝行をしよう!』と思って、頑張っていた当時の子供は、男女を問わず大勢いたような気がします。
人間の心は、不思議ですね。

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