院長の独り言 379 ; トマトの食べ方あれこれ

自分が小中学生の頃、初夏になると毎日の朝食に、大きなトマトが出てきました。
六つ切りにされたトマトが、オヤジをはじめ、全員に一個ずつ出るのです。
トマトに塩を振りかけて食べるのですが、本当に美味しく感じ『夏が来たな〜』と身体の中からしみじみ感じていました。
現在、トマトは一年中、スパーの店頭に並んでいます。
便利は便利ですが、季節感が全く無くなってしまいました…。
今回のお話は、トマトの食べ方についてです。
大学の同級生、4人組と、千葉でゴルフを楽しんだ後、小腹が空いてきたので、風呂上がりにおやつのような感じで、簡単な食事をしました。
数品を雑談しながら、クラブハウスでつまんだのですが、一口サイズにスライスされた生トマトもテーブルに出てきたのです。
その時、I君が『トマトに醤油をかけて食べると美味しいよ!』と言いながら、トマトにタップリと醤油をかけて、美味しそうに食べ始めました。
それを切っ掛けに、トマトの食べ方について、喧々愕愕(けんけんがくがく)となったのでした。
K君とR君は『醤油でなんか食べるのは、邪道でしょう。気持ち悪いし。やっぱり塩が一番いちばん!』と主調。
私はと云うと、『生のトマトも美味しいけれど、焼いたり、茹(ゆ)でたり、火を通して食べた方が、トマトはもっとズット美味しい』と反論したのです。
トマト料理の本場のイタリーでは、煮たり焼いたり茹でたりして食べていますし、勿論、採れたての生のトマトを、サラダに入れて食べたり、その他どんな料理にもトマトは大活躍です。
我が家では、みそ汁にもトマトを入れて食すことがあります。
トマトをほぐしてかき混ぜてみそ汁を飲むと、これが何とも言えない珍味になるのです。
しゃぶしゃぶは勿論、焼き肉やおでんにトマトを潰して一緒に食べても本当に美味です。
親の元では、夏一杯、トマトは塩を振りかけて、あるいは擦り込んで生で食べるだけでした。
ところが、結婚して、国内や外国へとアチコチに旅行するようになって分かったのですが、トマトには、色々な食し方があるもんです。
イタリー人じゃないけれど『トマトは野菜というより香辛料みたいなもの』です。
食べ物の素材に、トマトをプラスすることにより、味をより豊かにすることが出来るので、トマトは料理の魔法使いというところですか。
もっとも、イタリーでは、元来、トマトは悪魔の食べ物とされて、忌み嫌われていたようですが、食べてみると美味しかったので、今や、イタリー料理には欠かせない食材です。
小生は今朝、フルーツトマトを丸かじりして、医院に来ました。
冷えたトマトに塩を振りかけて、その美味しいこと…。
昔のトマトはもう少し酸っぱかったですが、フルーツトマトなんて売っていて、現在は、飽食ここに極まれり!ですね。

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