院長の独り言 288 ; 男女の差
先日、あるテレビ番組を見ていると、綺麗な女性タレントが、実は男性だと分かって、ビックリしました。
男女の違いが希薄になってきたのでしょうか。
染色体の数から言うと、人間の染色体の数は、46 です。
女性の性染色体はXXですが、男性のそれは、XY染色体という、おかしな(?)性染色体があるのです。
男女の違いは、この一つの染色体だけに由来するのですが、男女の外見も、考え方も、全く異なります。
勿論、同じヒト科ヒト属なのですが、考えようによっては、(男女は違った生物なのかも知れない?)と、ズーッと考えていました。
ある出来事に対して、男性の感じ方と女性の感じ方が同じだとするのは、大変な錯覚だと思います。
だから、考えように依っては、この世は大変、面白いのだと思うのです。
ところが、見た目が女性の様な男性が、数多く出現してきました。
確か、ある有名な生理学者が、医学的に考察すると、女性的男性は将来、激増するのではないかと危惧していました。
本当でしょうか。
もし本当だとしても、小生が思うに、外見は変えられても、内面は絶対に変えられないと思うのです。
男の場合、何か深刻な悩み事が発生した時に、自分ひとりで解決しようとする人が多いそうです。
これは決して自慢できる事ではありません。
変に同情して、解決に割り込むと、却って、お節介と嫌われてしまうのでは、敵いません。
女性の場合は反対に、困っている時に相談に載ると、親切な人だと思われて、株が上がります。
自分は男ですから、男性の考えに固執している時に、女性の意見を聞くと『目から鱗』になる場合があるのです。
思いもよらない意見を聞いて、あらためて自分の考えだけに固執してしまうのに、反省してしまいます。
何故、男女で考え方が異なるのでしょうか。
よく言われる事ですが、大脳は右脳と左脳に分かれていて、右脳は感情を司り、左脳は言語中枢や理性を司ると言われています(理性を司るのは本当かどうか分かっていません)。
その右脳と左脳を連絡しているのが脳梁です。
この脳梁が、男女で大きな違いがあります。
女性は、男性と比べて、この左右の脳を繋(つな)いでいる脳梁が、断然に太いのです。
例えれば、川で遮(さえぎ)られている、右の町と左の町を連絡している橋が、立派な大きな鉄橋(女性の脳梁)と細い丸太橋(男性の脳梁)の違いの様なものです。
大きな鉄橋は、左右の町の情報を、お互いに充分に伝える事が出来ますが、過多になり過ぎるかも知れません。
細い丸太橋は、情報が偏り勝ちになるでしょう。
女性は脳梁が太く、色々と考える時、左右全体の脳を使っているので、理論と感情が交じり合います。
良く言えばバランスのとれた意見が出ますが、悪く言えば纏(まと)まりのつかない場合も出てきます。
一方、男性は言語中枢のある理性的な左脳を中心に、物事を考えると言われています。
意見が一方的になり勝ちですが、嵌(はま)れば理論的で、冷静な考えと云う事です。
しかし、女性は大脳全体で考えるので、言い争いになれば、男性は女性の足元にも及びません。
神様は、わざわざ、男女の見た目や考え方を変化させて呉れた訳ですから、大いに感謝して、お互い相手の良いところを尊重しつつ生活すべきだと思うのです。
若い人にアドバイスですが、男も、女も、同じ考えであるなどと錯覚をして、交際していると上手く行かないのかも知れませんよ。
異性では、考え方が全く違うのですから。
話は変わりますが、長い間、石川歯科に来て頂いている患者さんは、私にとって、家族のようです。
女性の意見は、男性とは違った角度から話して貰えるので、特に大切にしています。
勿論、男性の意見も疎(おろそ)かにしてはいません。
この世は男性と女性だけですから、お互いの意見を尊重し合っていけば、こんなハッピーな事はありません。
考え方の男女の根本的な違いが生じる事こそ、素晴らしいと思うのです。