院長の独り言 269 ; 花壇で見守って下さいね、カエルウオ君…

今回は、当院3階の待合室で飼っている、小さな観賞魚のお話です。
狭い水槽の中に、カクレクマノミ、デバスズメ、ニセモチノウオ、ヤエヤマカエルウオなど、8種類の海水魚が元気に泳いでいて、患者さんを楽しませています。
今朝、出勤して、餌を与えようと水槽に行ってみると、足下に、何やら黒い塊が落ちています。
何だろうとよく見ると、一番、可愛がっていたヤエヤマカエルウオが転がっていたのです。
もう干乾びて、多分、我々が帰った後に、水槽から飛び出して、死んでしまったのでしょう。
ヤエヤマカエルウオを正面から見ると、その風貌はカエルそっくりです。
横から見るとハゼのようで、やっぱり魚です。
水槽に入れている他の魚は慣れませんが、このカエルウオ君は、実に人懐っこいのです。
普段、水槽の底に沈んでいますが、餌を与えると、尾ヒレを振りながら水面に上がってきます。
大きな目を器用にクリクリ動かして、周りを警戒しながら餌をパクつくのです。
その仕草は本当に可愛く、他の海水魚が無表情なので、対照的に目立ちます。
慣れていたヤエヤマカエルウオが死んでしまったので、残念でなりません。
何で飛び降り自殺したのでしょうか。
小生だけではなく、患者さんの中にも、この海水魚が好きな人もいるので、新しいカエルウオを早急に迎えようと考えているのですが…。
迎えたとしても、折角、懐いていたカエルウオ君とは違うので、本当にガッカリしています。
話は変わりますが、一緒の水槽に入れているカクレクマノミは、ディズニーのアニメ映画でおなじみの『ニモ』です。
テレビでは剽軽(ひょうきん)で、愛らしく紹介されていますが、実際、飼ってみると、気が強くて、かなり獰猛(どうもう)です。
弱っている魚を見付けると、集団で襲いかかって食べてしまいます。
もしかすると、カエルウオ君もニモに襲われて、水槽から飛び出てしまったのでしょうか。
ちなみに、干乾びたカエルウオ君は、当院の花壇に埋めてあげました。
いつも花が咲いていて綺麗ですし、患者さんが沢山、通るので、寂しくないでしょうから…。

参照写真;カエルウオの仲間
カエルウオ

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