院長の独り言 146 ; 東欧への旅 第5日目-チェスキー・クロムロフ観光-

本日は見学する場所が多いので、ホテルを午前8時に出発。

ウィーンから国境を越えて、チェコまで高速道路経由でバスを飛ばして行きました。

運転手はなかなかイケメンのチェコの若者で、運転技術も中々のものです。

狭い田舎道で器用にバスを操っていました。

ウィーンから郊外に出ると田園風景になり、チェコの国境を超えて古都チェスキー・クロムロフまで田園風景が延々と続きます。

日本と違って、車窓の背景には山が全く有りません。

単調で平坦な農耕地の連続で、ついつい眠くなってしまいます。

簡単に言えば、北海道の景色をもっと単調にした感じなのです。

平地と山地のある北海道の方がズーッと素敵で、美しいです。

景色が退屈なので、次に訪れるチェスキー・クロムロフのガイド本に目を通しているうちに目的のホテルに到着、ホテルのレストランで昼食を摂りました。

チェスキー・クロムロフの街の全景

大きなポークのグリルをメインに、ブドヴァイザーブドヴァルと云う地ビールを飲みましたが、苦い感じがしました。飲み馴れると一寸、癖になる味なのでしょうね。

ホテルから徒歩にてチェスキー.クロムロフの観光に出発。

チェスキー・クロムロフ

例によって街の中心には広場が有り、スヴォルノステイー広場と云う舌を咬みそうな名前です。

絶景の見える床屋橋(何で床屋橋と呼ばれているのか不明)を渡り、いよいよ目的のチェスキー・クロムロフ城に着きました。

チェスキー・クロムロフ城の案内

チェスキー・クロムロフ城の塔

今回の観光で沢山のお城を見ましたが、プラハ城に次ぐ規模の城郭で、城のシンボルは『熊』です。

実際、場内では大きな熊を何頭か飼育していました。

熊が死ぬと飾り物にしているとの事。

事実、城内に剥製や敷物として利用されていました…。

チェスキー・クロムロフ場内の熊

丁度、大阪から来たと云う40人程の大ツアーのグループと一緒になり、城内巡りのひと部屋が日本人の団体客で一杯になったのでした。

勿論、他の部屋にはドイツ人、アメリカ人などが沢山、観光に来ていて、どの部屋も観光客で溢れていましたが…。

このお城もハプスブルク家の所有で、ヨーロッパの何所へ行っても、この名門の名が出てくるのには全く驚かされます。

今日はあまりに歩き過ぎて、観光と云うよりは労働といったところです。

この街の旧市街地にあるホテルに泊まったのですが、このホテルは元々、修道院だったそうで、改造してホテルとして現在、使用しているのです。

ホテルの隅々まで清掃が行き届き、フロントの若い女性も親切で感じの良いホテルでした。

チェスキー・クロムロフのホテルロビー

只、廊下やホールの隅とか階段の踊り場に蝋人形が沢山、置かれているのには参りました。

人形なのですが、生きている人のようで、思わずドキッとします。

現地の言葉以外、英語と日本語で要所要所に、説明文が壁に掲示されていて、あらためて日本の底力に感激させられました。

ここは本当に小さい片田舎の村ですが、ユーロは当然として、ドルとポンドと円だけが地元のお金のチェココルナと交換出来るのにもビックリです。

日本のマスコミは日本の事を『駄目だ!駄目だ!』と、われわれ日本人の自信を無くすような事ばかり報道していますが、東ヨーロッパの田舎の村でも日本は凄く評価されているのです。

そして、現地の人はわれわれ日本人に大変好意的です。

日本人と分かると、幼い子供までもが日本語で、『コンニチワ!』や『サヨウナラ!』と傍によってくるのです。

理由はただ、『お金を落とすから…』と云う経済的な要因だけではありません。

泊まった部屋をある程度、掃除してチェックアウトするとか、ニコニコと愛想よく観光しているなど、外国旅行する上での一寸した行動に好感を持たれているとの事でした。

夜はホテルに併設しているレストランで牛のサーロインステーキとプラハハム、そしてデザートにメロンとテイラミスを食べました。

徒歩の多い観光で身体が疲れていたのか、濃い味付けが殊の外、美味しく感じたのでした。

また、地ビールのエッゲンベルグも、大変、口当たりの良いビールでした!

(次回に続く)