院長の独り言 72 ; 宇宙旅行の夢
先週は素晴らしい十五夜の満月でした。
しかし、家々の屋根の上にすれすれに浮かんでいる時の大きな満月は、綺麗と云うよりは不気味な感じがします。
昔の人は、この満月を見て、どう思っていたのでしょうか。
我々は小学校で月についての学習をしているので、『地球の衛星』である事に関して当然の事として受け入れています。
ところで、大昔の人々は三日月になったり、丸くなったり、消えてしまったりするお月さまに対してどう思っていたのでしょうか。
そして、今と違って、夜になると降るような星が満天に煌めいていたのです。
また、朝夕はまん丸に見る事が出来る太陽ですが、昼間は正視できない程、眩しく輝きます。
火星は赤く見えるし、金星や木星はかなり明るく輝いています。
この色々な天体の動きや形や明るさなどの変化の不思議さは、畏敬の気持ちで受け入れる以外、大昔の人々は為す術がなかったと思います。
ましてや、皆既日食の時はさぞかし驚いた事でしょう…。
この世の終わりかと思ったかも知れません。そう思わなくとも、不吉な予感はしていたでしょう。
手品のタネがばれた時と同じように、何事も理由が分かってしまえばどうと云う事もないのですが、現実に起こっている理解出来ない現象に対して、驚嘆と恐怖を混ぜ合わせた不可思議な感情が湧くだけです。
我が国の創成期で、卑弥呼のような霊媒師が活躍出来たのも納得出来ると云うものです。
現代人は、昔の人々が、人間を寄せ付けないと信じていた宇宙に科学の力で挑戦しています。
しかし、人間が考えているように、宇宙は簡単に攻略出来るとは思いません。
小生の拙い知識によると、地球のように空気でコーテイングされていれば大丈夫なのですが、空気の無い真空の宇宙では厚い鋼鉄でも簡単に貫通してしまう宇宙線と云う恐ろしい殺人線が宇宙からどんどん飛んで来るそうです。
宇宙の科学雑誌やSF小説の読み過ぎですかね。
この恐怖の殺人線は頑丈な宇宙船でも簡単に貫通して中にいる人間を死に至らしめるのだそうです。
今、打ち上げている有人ロケットは薄くても地球の大気の中での存在ですから、命には支障をきたしませんが、完全な真空状態である地球から一番近い月への挑戦から始め、そして、オバマ大統領は近い将来には火星に有人宇宙船を飛ばす計画をほのめかしていますが、完全な真空状態にある月や火星の世界では殺人線を防御する手だてが出来上がっているのでしょうか。
心配ですね。
過去に、アメリカが有人宇宙船を月に飛ばしていますが、あの当時の技術では、怖ろしい宇宙線の防御の面から考えると、『あれは嘘だ』と、打ち上げ当初から、ズッーと世界中で噂されています。
宇宙旅行は人類の大いなる夢である事は確かです。
是非、怖ろしい宇宙から飛んでくる殺人線を防御するような方法を編み出して、月や火星に安全に行ける事を願っています。