院長の独り言 37 ; ハハハハ….
『歯を食い縛る』『歯が立たない』『歯が浮く』『歯の根が合わない』『歯に衣着せぬ』など、歯にまつわる諺は多いので、皆さんも日常会話で良く使っていると思いますが、それでは『歯を没す』と云うのはご存じですか?
馬鹿にするな!と怒られそうですが、この諺に関して恥ずかしながら小生はいい年に成るまで、一度も聞いた事が有りませんでした。
論語、憲問の文言で『死ぬ』と云う意味だそうです。
昔は歯が無くなると云う事は以前のブログで書いたように(院長の独り言4)、動物では食べ物を上手く摂取できないことは、乃ち死を意味した訳です。
やはり、人間も火を上手く使える以前では、食事を摂る事が大変だったのかも知れません。
また、歯を何故、『は』と発音するのも考えれば不思議です。本来なら、『し』と発音するはずです。
大和の古代語で[ha]と多分言っていたのでしょう。
後に、中国から漢字が導入されて、その中に『歯』乃ち『し』があり、『は』と当て字になったと考えるのが自然です。
古代人は、この素晴らしい自然と色々な食べ物に恵まれた日本と云う国で、生活を大いに享受していて、笑い顔が絶えず、歯を見せて「ははは」と笑っているうちに、『は』と云う様になったのかも知れないなどと空想にふけっています。
お笑い下さい。『ははは…』
つまらない歯のお話でした。