院長の独り言 451 : 年末雑感

私が高校生までは、おせち料理はお袋が作っていました。

大晦日までに間に合うように、お袋が頑張って作っていた姿を思い出します。

材料の買い出しは、オヤジがやっていました。

その買い出しに、私が一番ついていってました。

兄貴や弟は行きたがらず、もっぱら一緒に行ったのは私でした。

私は築地のにぎやかな混み混みの雑踏の中を歩くのが、何となく、その後に来るお正月の初詣の整然とした人の流れと比較して、面白かったのです。

オヤジも亡くなり、また世の中も変化して、元旦からお店は何処でも開いています。

そしておせち料理も、デパートやコンビニで色々な種類、和風、洋風、中華風など、簡単に購入出来る時代になったのです。

戦後、普段の食事はたいした物を食べていませんでいたが、大晦日だけはおせち料理に加えて、大トロ、アワビ、赤貝、ヒラメの刺身、すき焼き料理など大御馳走でした。

アフリカなどの栄養失調の子供を見ると、いまの日本は天国のようですが、ほんの半世紀前は、正確に言えば、今から70年前は我が国も現在のアフリカと同じようでした。

あの壊滅的な状態から復活させた日本人は、たいしたものですね。

真面目で頑張り屋の日本国民に益々の幸有らん事を祈って、来年の戌年を向かえたいものです。

よいお年をお迎えください!