院長の独り言 422 ;アベノミクスと過去のバブル景気
今回の衆議院選挙で安倍さんが圧勝したと言う事は、いわゆる『アベノミクス』が国民に支持され承認されたのでしょう。
話は変わりますが、『アベノミクス』の話題から、何となく、今から25~6年前のバブル前夜の頃がフッと頭を過(よぎ)りました。
丁度、私が八王子で歯科医院を開業して、17~8年経っていました。
今とは違い、日本中が戦後、稀にみる好景気に突入していく前夜、マンションが駅前に林立しだし、郊外は一戸建て邸宅の新築ラッシュになりました。
高速道路が日本中に建設され、その上を新車がビュンビュン。
患者さんからは景気のいい話をこれでもかと言うほど聞かされました。
『ジャパン アズ ナンバーワン』と、世界で一番の金持ち国家と持ち上げられたのもこの時でした。
正直、私もこの日本がこのまま永久に、この天井知らずの景気を保てるのではないかと思いました。
大学を卒業間近の4年生の娘には、オーバーでは無く、有名な大企業から就職の採用通知が、ダンボール3箱分が届いて、本当に景気が天井知らずだと実感したのです。
それが、皆さんご存知の如く、バブル景気は泡とはじけ、景気は奈落の底へ。
当時、私は大学の臨時教官でもあったので、都心に通勤していました。
用事で東京駅に訪れた時には、本当に驚かされました。
東京駅の階段に、高価な背広を着ているサラリーマンが大勢、疲れた様子で座っているのです。
その異様な様子は、今でも忘れる事が出来ません…
バブルがはじけた結果、無理な投資などの借金で首が回らなくなった紳士達の悲しい結末の姿であることは、確信を持って断言出来ます。
今回の『アベノミクス』は、あのようなバブルと同じ様な結果にはなる事は絶対有り得ません。
何故なら、あのバブルを経験している賢い日本人がよもや、同じ轍を踏むわけが無いからです。
必ず、デフレ経済を脱却して、落ち着いた経済成長を取り戻すものと思います。
選挙に圧勝した安倍総理、国民の期待に答えるように宜しくお願いします。
2015年が素晴らしい年になるように心から願っています。