院長の独り言 318 ; 麻生元総理と電線地中化計画

今朝、テレビ番組で、麻生太郎元総理の元気な姿を、久し振りに拝見しました。
麻生政権末期のメディアのこき下ろし様は、大変なものでした。
エコ減税など、民主党政権にも引き継がれている政策が多く、経済政策が巧みであったのも、麻生政権でした。
話は変わりますが、ブログで何度も触れましたが、消費税増税の前に、内需拡大とデフレ克服が、景気回復に繋がると私は思うのです。
私の年代、65歳以上の人達が体験したような、我が国建国以来、前代未聞の大経済成長は現在、望みたくても無理な相談である事は分かっています。
私が住んでいる多摩地区を考えても、昭和60年代の、あの倍々ゲームのような景気の良さが戻って来るなんて無理な相談でしょう。
八王子から新宿まで、京王線に乗って車窓から沿線の風景を望めば、容易に理解出来ます。
今から40年ほど前は、沿線の風景は、まだ緑も多く、住宅と云えば、個人の平屋か二階家屋がほとんどでした。
京王線のどの駅前も静かなもので、ビルは駅前に、ポツン、ポツンとしか見られませんでした。
要するに、都内にも、美しい空が望めたのです。
それが、小生の気が付いた時には、どの駅前もビルだらけになってしまい、駅と駅の間も立派なマンションが立ち並んでいます。
あのビル群が建設されていた何十年かの間は、さぞかし景気が良かっただろうと、想像に難く有りません。
ダンプカーは何台も連なって、我が物顔に道を占領していましたし、夜の飲み屋街はひと、ひと、ひとで、活気に満ちていました。
ウチの診療所前も、終日、人で溢れていました。
高速道路は日本中あらゆるところに出来るし、結果として、車はドンドン売れるし、個人の家やマンションは、郊外に怒涛の如く建設されました。
大袈裟に言えば、日本中がひっくり返るほどのお祭り景気だったのです。
今は、国債をどんどん発行していますし、増税をしないと国が破たんするのでは、と言われています。
あの当時は、減税が当り前だったのです。
国家予算の税収が予定より多く入ってしまうので、取り過ぎたお金を、国が国民に返していたのです。
今、祭りの後と言うのか、本当に街中の活気が消えた感じがします。
ビルを建てたくても、その場所は駅前にはありません。
建て終わってしまいました。
車と云えば、矢張り、買い替え需要だけで、新車を買う家庭も会社も存在しないのではないでしょうか。
海外に目を向けても、アメリカをはじめ、あらゆる国の景気は右肩下がりです。
景気を少しでも回復させるには、何とか内需の景気を創り出し、デフレを克服しなければなりません。
皆さん大いなる錯覚をしていますが、日本の景気は、もともと内需で支えられているのです。
ドイツや、中国や、韓国より、我が国が輸出依存度の低い事は、少し前のブログでも説明しています。
我が国の景気を良くするのは、勿論、輸出も大切ですが、一番なのは、デフレの克服と内需の浮揚です。
しかし、内需、内需と言っても、具体的にどうしたら良いのでしょうか。
もう建設や車は、飽和状態です。
景気の牽引車にはなりえません。
随分前のブログで提案しましたが(院長の独り言 45 ; 日本の街から電柱と電線を無くそう!)、日本はヨーロッパの街並みと比べて唯一、劣るのは、電線が多くて、景観が悪いのです。
この際、思い切って、全ての電線を、大地震にも強い地下ケーブルに変換したらどうでしょうか。
これは、大工事になります。
我々市民の生活は工事中、大変、不便にはなるとは思います。
しかし、結果として、街は綺麗になり、景気は素晴らしく改善されるでしょう
何とか、官僚、マスコミ、政治家主導で実現出来ないでしょうか。
さすがに、麻生元総理も今朝、同じ事を強調していました。
それにしても、あの時、自民党政権に飽きてしまったとはいえ、麻生政権へのバッシングの異常さは、酷かったですね…。

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