院長の独り言 304 ; 想像のできない数字
世界的に大変な不景気になってしまいました。
リーマンショックからようやく立ち直り始めたと思ったら、今度はヨーロッパです。
特に、ギリシャ国債暴落に端を発する欧州の国家破産が、PIGS(ピッグス;豚たちの意。ポルトガル、イタリー、ギリシャ、スペインの頭文字)に飛び火しそうです。
この危機を防ぐには、ヨーロッパでは100兆ユーロ、日本円に換算すれば、1万兆円ものお札を刷らなければならないそうです。
迅速に対処しないと、それこそ世界恐慌になり兼ねない危機なのです。
とうとう、『京』という天文学的な数字が出てきました。
今日は、その数の桁について、ひとくさり。
日常、数の単位として、一、十、百、千、万、億、程度が一般的です。
兆あたりの単位になると、知ってはいますが、どの程度のものなのかイマイチ、ピンときません。
特殊な数学に使われる場合のみです。
まさに100兆ユーロや1万兆円(つまり1京)となると、天文学的数字です。
兆の上の桁になると、小生の知っているのは、兆のひと桁上の単位である『京』までです。
勿論、『京』と云う桁を目にするのは、自分の大好きな天文学の専門書を読んでいる時ぐらいです。
本当の事を言うと、天文学の専門書には、その上の単位も出ていますが、あまりにも想像からかけ離れてしまうので、直ぐ忘れてしまいます。
その上の桁も、また、その上の桁の名前もある事は、あるのです。
『京』の上の桁は、確か10種類ぐらいあるのではないでしょうか。
名前の付いている、ほとんど最後の桁に、『不可思議』なんて云うものもあるのをご存知ですか。
天文学を趣味にしていると、星の事だけの勉強をしているようで、こんなバカバカしい桁の事を知る機会もあるのです。
知ったからと言って、何の足しにもなりませんよ。
確か、一番大きな単位は、『無量大数』だったと記憶しているのですが、どうでしたか…。
使う事は無いでしょうが。