院長の独り言 275 ; 納豆中毒
ほとんど毎日、我が家の朝食には、みそ汁と納豆が付きます。
勿論、それ以外に、日替わりで魚の煮付けなどの魚料理、目玉焼きなどの卵料理が出てきます。
白い飯も茶碗一杯食べます。
その話をすると、『よく朝からそんなに食べられるね…』と驚く友人がいます。
毎朝シッカリと、スタミナを付けているのです。
納豆は実家が東京なので、物心がついた時は朝食にいつも出ていたのです。
出ていない日は、何となく違和感を覚えるほどです。
よく言われる事ですが、関東に比べて関西では、昔からあまり納豆を食べないようです。
最近、納豆の効能の素晴らしさが、徐々に広まってきたのでしょうか、関西の人も納豆を食べる機会が多くなってきたようです。
ひと昔前までは、『水戸納豆』で有名な茨城県と比べると、関西での納豆の消費量は、十分の一にも満たなかったのです。
納豆は独特の臭いがするので、関西の人には、その臭いが合わなかったのでしょうか。
納豆は、ご存知のように、大豆を納豆菌によって発酵させたもので、所謂(いわゆる)、糸ひき納豆が主流です。
我が国では、11世紀の中頃、平安時代には存在していたようです。
その成分の『ナットウキナーゼ』は、健康増進効果があるとされていて、戦国時代、侍(さむらい)のスタミナ源として重宝されていましたし、戦時中や戦後は、主要なタンパク源として日本を救ったのです。
また、納豆は元来、精進料理としてお寺の倉庫である納所(なっしょ)で作られていた事から名がついたとされています。
そして、血栓を溶かす酵素(ナットウキナーゼ)の他に、納豆の中には、食物繊維が豊富に含まれていて、腸内環境を整えても呉れるのです。
この納豆は地方、地方によって、味が微妙に異なります。
たかが納豆と言いますが、北海道から関東、北陸、中部など、生産地によって、色々な味や感触の違いがあり、仕事や観光で地方に出掛けた際には、朝食で出る納豆はどんな味がするのか本当に楽しみです。
人によって、茨城産の納豆が好きだとか、長野の納豆しか食べないとか、好みは全く異なります。
小生は、東京都府中市で生産された納豆が非常に口に合い、毎朝、府中の納豆を頂いています。
納豆をかき混ぜて食べるのは、納豆の粘り気の中にあるグルテンの構造が、かき混ぜる事により、一定の方向になり、味が美味しくなるのです。
かき混ぜている途中から逆方向にかき混ぜると、グルテンの構造が破壊されてまずくなります。
クレグレもかき混ぜる時は、同じ方向にやって下さい。
かき混ぜる回数は70回前後が良いそうですよ。