院長の独り言 271 ; 8月15日の今日に、新聞が休刊なの?
本日8月15日は、我が祖国 日本がアメリカに降伏(実際は国体護持、つまり「天皇陛下を中心とした秩序の維持」を条件に提示した有条件降伏)した日です。
1945年、今から66年前の事です。
終戦記念日と言えば聞こえが良いのですが、現実は日本が敗戦した日です。
第二次世界大戦では、無差別爆撃や原子爆弾によって、世界史上、類を見ない戦禍を受けたのです。
運良く助かった人々も、物質的、あるいは精神的に、大きなダメージを受けました。
特に、戦地に出征した多くの軍人さんや看護婦さんは、日本がこの戦争で勝つと信じ、『靖国神社で会おう!』を合言葉に、命を散らしていきました。
その8月15日に、新聞各社が休刊日としたとあって、本当に驚愕しました。
この日こそ、どんな理由があったとしても、戦争について書き記して、犠牲者の鎮魂をして頂きたかったのです。
戦争に勝つ事を夢見て、国民の為に、尊い命を擲(なげう)ち、天に召された魂を鎮める責任が、我々にはあるのです。
戦争責任(戦争を始めた責任なのか、戦争を継続した責任なのか、あるいは、敗戦した責任なのか、不明)を、靖国神社の御霊に意見をするのは、お門違いだと思うのです。
例えば、戦争を始めた責任は、日本のみにあるのでしょうか。
真珠湾攻撃以前に、中国南部で、アメリカ空軍『フライング タイガーズ』と日本軍は戦争を開始していたのです。
戦争の反省と靖国神社に手を合わせに行くのとは、全く話が違うと、小生は思うのです。
特に、東日本大震災が起きた本年、2011年8月15 日は日本史上、忘れられない年であります。
鎮魂しなければ…と思います。
靖国神社に行きたくない人も当然、いるでしょうが、自宅で手を合わせても良いのではないでしょうか。
この特別な日に、新聞が休刊だとは、本当に驚きです。
今日こそ、社を代表する論説委員による、あの戦争についての社説を期待したのですが…。
一寸した事件でも、号外を出すのに…。
不思議ですね。
福島の原発事故も世界中で、議論の的になっています。
全ての新聞社が、戦争について、そして、核について、社運を賭けての大論説を載せるのを、期待していたのです。
戦争や原発、そして核兵器に関して、自分なりの考えはありますが、それぞれの新聞社がどのように考えているのか、8月15日の新聞を楽しみにしていたのです。
今日でも、明日でも、明後日でも、同じようなものだと言う人もいるでしょうが、今日の終戦記念日だからこそ価値があるのと違いますか。