院長の独り言 260 ; 台風6号の不思議な進路
7月20日(水曜日)の朝。
大型の台風6号が、日本列島に接近中!
すでに、四国に上陸したとの事。
朝起きたら、何となく台風が来そうな空模様ですが、雨は降っていないし、風も吹いていません。
ネットの天気図を見ていると、この台風6号の進路は、今まで見た事も無いような、妙な動きなのです…。
まず四国にぶち当たった後、直角に曲がります。
そして太平洋に出て、今度は紀伊半島をかすめ、東海沖をユックリと東に向かって進行しています。
気象庁は、この台風は超大型で、しかも日本列島を直撃すると、2~3日前から発表していました。
四国は勿論、一般的な台風コースに当たる関西地方、東海地方、そして関東地方は、特に注意するように…と呼びかけていたのです。
7月に発生する従来の台風ですと、四国沖から上陸した後は、少しずつ東にコースを曲げて、琵琶湖方面に向かいます。
そして、一旦、日本海に出て、東北地方に再上陸すると云ったパターンがお決まりで、簡単に言えば、緩(ゆる)い放物線を描きます。
今回の台風も、いつもの放物線を描いて進んで来るなら、超大型なので、東京でも、かなりの被害が出そうな嫌な感じでした。
水曜日から木曜日に掛けて、雨風(あめかぜ)が凄まじくなり、久しぶりに雨戸をキッチリと閉め、防御しなければならないのかと緊張していました。
子供の時分に、『キティ台風』と云う、関東地方に大被害を齎(もたら)した台風に遭遇した苦い経験を持っているので、台風が直撃すると云うと、今でも、つい緊張してしまうのです。
ところが、水曜日に、診療所に向かう車から外を見ていると、八王子は殆ど風も吹かず、雨脚もたいした事ありません。
昼頃には、薄日も射してきました。
患者さんと顔を見合わせながら、『予報と違って、たいした事になりそうもないね…』と、ホッとしていたのです。
テレビの天気予報を見ると、台風の進路予測は益々、太平洋に向かって、逆戻りの様相を呈しているのです。
夕方、診療を終えて、スタッフみんなで『ビアガーデンに行って、暑気払いでもしようか!』と冗談が出るほど、雨風は弱く、台風が遠ざかってしまったようです。
地図上で、太平洋を登って来て、日本列島に上陸した途端、今度は、太平洋に逆戻りしていった不思議な台風6号。
多分、これ以上、日本列島に被害をもたらさないでしょう。