院長の独り言 218 ; ゴルフ、再開

あの金曜日(3月11日)の昼休み、小生は呑気に息子と山森君に誘われて、八王子にあるインドカレーの有名店に行きました。
小生と山森君はチキンカレーのセット、息子はマトンカレーをチョイス。
本格的なインドカレーの滋味に大満足です。
ランチを食べながら、午後からの診療の打ち合わせもしました。
診療所からお店まで、徒歩で約10分間の距離。
帰途、頬を撫でていくそよ風に、春を感じます。
翌日は2カ月振りのゴルフコンペに行く事になっていたので、何となくハイな気分です。
張り切って、午後の治療を開始しました。
ところが午後2時45分に、あの大地震が起きてしまったのです…。
診療室も随分と長く、グラグラ揺れました。
揺れの後は、患者さんと大騒ぎ。
落ち着きを取り戻し、ビルの窓から周囲を見渡してみても、ご近所の皆さんが道路に出てきて不安そうに話し合っていましたが、倒壊などの損害は無さそうです。
患者さんもスタッフも、ホッとして笑顔を取り戻していました。
電気やガスは普通に使えましたし、CTなどの歯科用精密機械も壊れる事なく、どうやら普段通りに治療する事が出来そうです。
その後、しばらくは、患者さんと『怖かった!』とか『ビックリした!』などの会話は一通りありましたが、すぐに治療を再開したので、地震の事はスッカリ、頭から離れていました。
夕方、診療を無事に終えて、最後の患者さんを送り出してから医局に戻り、テレビのスイッチを入れた途端、地震の被害の全貌が映し出されたのです。
被害の状況が少しずつ明らかになるに従い、その被害の大きさにスタッフ全員、心から驚愕してしまったのです。
その上、大津波の発生を知りました。
日が経てば経つ程、その大被害に心は沈むばかりです。
大地震、大津波で壊滅された東日本の町々をメディアを通して見ていると、好きなゴルフもプレーする気が起きません。
経済学者は、色々な催し物を中止してしまうと経済活動が益々と疲弊してしまい、東日本だけではなく、日本全体が大変な不景気に成り兼ねないと訴えています。
出来れば気が乗らなくても、頑張って、催し物を開催すべきであると主張します。
ゴルフ仲間皆で相談して、3カ月振りにゴルフコンペを昨日(4月9日)、開催したのです。
3か月振りに集まった23名、犠牲者の冥福を祈った後、プレーを開始したのでした。
この時期に、果たしてゴルフをして良いものかと、ギリギリまで自問自答していましたが、いつもの、多くのプレーヤーで混み込みのゴルフ場と違い、ガラガラのゴルフ場を目の当たりにし、ゴルフ場のスタッフからも『よくぞ、来て頂いた!』と感謝され、本当にコンペに参加して良かったと確信しました
こんなに空いているゴルフ場は、リゾート地のゴルフ場以外に経験した事がありません。
ゴルフ場の従業員は『どんどん来てください!これでは潰れてしまいます!』とガラガラのクラブハウスを見まわしながら、悲鳴のような声を上げていました。
いつもは『入れ過ぎだよ!』と文句を言いたくらいの盛況ですが、このように、あまりにも空いているのも、決して良い気分ではありません。
やはり気候が良くなってきたのですから、無理をしてでも、外で食事をしたり、国内旅行をして、日本経済の活性化に寄与しなければと思った次第です。

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